プロゴルフ
2021/09/19 15:08

幕別出身の植竹が首位と3打差3位タイ 地元初Vへ「攻める」

■男子ゴルフ・ANAオープン第3日(18日、札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース、7063ヤード、パー72)

首位と2打差3位タイで出た幕別出身の植竹勇太(25、セガサミーホールディングス)が4バーディーの68。時折雨が激しく降りつける中、2日続けてノーボギーと安定したプレーで首位と3打差で順位をキープした。最終日は30年ぶりの道勢地元Vとなる逆転初優勝を目指すことになる。同じく3位タイで出た江別出身の片岡尚之(23、フリー)は、スコアを伸ばすことができず、23位タイに後退した。

 今年3月に結婚したプロ4年目の植竹が、自身過去最高の3位タイで最終日を迎える。「勝ちたい! 冷静にバーディーを狙って、攻めるところは攻めて、優勝を狙いたい」と、攻撃的なゴルフで頂点だけを見据える。
 フェアウエーウッドが冴えた。2週前の試合から調子を上げ、「ピンを狙えるようになった」。230ヤードの8番(パー3)ではティーショットがピンを直撃。2メートルのバーディーパットを決め、一時は首位に浮上した。さらに234ヤードの11番(パー3)でも第1打をカップ50センチに付けるスーパーショット。トータル12アンダーまでスコアを伸ばした。
 東北福祉大の2学年後輩の片岡が、5月のツアーで初優勝。植竹は首位タイで迎えた最終ホールで痛恨のボギーを叩き、1打差の2位タイとなった。ワンツーフィニッシュとはなったが、後輩の初優勝を見届けることなく、ロッカールームで悔しさをはき出していた。
 あれから4カ月。17日の2日目には、自己最少の66をマークするなど着実に実力を付けてきた。「地元で初優勝ができたら最高」。新婚の25歳が、ツアー出場16試合目で、歴代チャンピオンに名を連ねる。(西川薫)

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