夏季スポーツ
2022/06/05 23:25

男子総合は原田が38歳初優勝。女子は藤沢が大会新V 千歳JALマラソン

原田が〝3度目の正直〟を果たし、男子総合のフルマラソンで優勝(撮影・西川禎之)

▽千歳JAL国際マラソン(5日、千歳市青葉公園~千歳スポーツセンター)

 3年ぶりに開催された。男子総合のフルマラソンは原田拓(38、FROG)が、2時間19分29秒で初優勝を果たした。女子総合は藤沢舞(47、札幌・エクセルAC)が2時間40分46秒で3大会連続5度目の栄光に輝いた。全完走者の成績は、6月11日の道新スポーツに掲載する。

5年前の4時間台から大躍進

 2位に3分以上の差をつけ、原田が「3度目の正直」で初の優勝を飾った。「千歳らしい木漏れ日のなか、気持ちよく走れた。いいシーズンインになった」と笑顔を見せた。初出場の2013年大会は練習不足が露呈して途中棄権した。2度目の17年は4時間以上かけて完走。今大会では過去の自分にリベンジした。

 予定通りの走りができた。折り返しを70分で通過し、後半は下り坂を自らの余力と相談しながら、目標としていた「2時間20分前後」をクリアしての完走となった。4月、5月は月900キロの走り込みをし、成果を確かめる意味でも臨んだ大会で良い結果を残せた。

 完走直後も、まだ余力はあるようだった。「走っている時は苦しいが、ゴールで(観客が)温かく迎えてくれるので、また生き返る。それがマラソンの良さ」と爽やかな汗を拭った。

 愛知県でランニングスクール「FROG」の代表を務める原田は、プロランナーとしても活動している。「走って人生をカエル」がコンセプトだ。過去の自分に打ち勝って始まった今シーズン、原田は自分を変え続ける。(西川禎之)

女子は藤沢が大会新&自己新でV3

 自己新と大会記録を更新して優勝を果たした藤沢舞。「順位は気にせず、練習のつもりで」と、1キロあたり3分50~55秒で走ることを意識した。今年はIAU100キロ世界選手権(8月27日、ドイツ・ベルリン)に日本代表として出場する予定だ。「自身10回目の出場になるので良い結果を出したい」と大舞台へ向けて意気込んだ。

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