ファイターズ
2022/03/03 14:26

大海 緩急自在3回0封

2番手で登板し、3回1安打無失点と好投した伊藤。“新球”カーブも冴えた(撮影・大石祐希)

 2番手で登板した伊藤が、65キロの緩急差で打者を幻惑した。六回、4番の村上を3球で追い込み、83キロのスローカーブで空振り三振。「全力を尽くさず、ああいう打者から空振りを取れるのはすごく良いことかなと思いました」とニンマリだ。

 さらに七回2死の場面では新庄ビッグボスから「次は右打者で試してほしい」と指令を受け、荒木に対しても試投。93キロを当てられて三遊間に抜ける安打になったものの「右打者にも左打者にも1球ずつ投げて反応を見られて良かった」と振り返った。

 けがの功名だ。1月末に新型コロナ陽性となり、隔離期間中にカーブを見直した。YouTubeの「スローカーブ特集」を参考に、憧れのダルビッシュ有(現大リーグ・パドレス)ら使い手の投げ方を研究。春季キャンプ中のブルペン投球で「思いのほかスピードを落としてもしっかりコントロールできていた」と手応えを得た。

 本拠地・札幌ドームで今季初登板し、3回37球を投げて1安打無失点とほぼ完璧な投球を披露した。「投げやすいし、気持ちいいなと思いました。状態も悪くないので、また次につながる良い3イニングだったと思います」。2年連続の開幕ローテション入りへ、道産子右腕に死角は見当たらない。

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