冬季スポーツ
2022/02/18 14:06

ロコ準決勝進出「サプライズ」

1次リーグ最終戦でスイスに敗れ、涙を見せる藤沢(右から2人目)らロコ・ソラーレのメンバー。直後に準決勝進出が決まった(撮影・中本翔)

 女子1次リーグ最終戦で前回銅メダルの日本のロコ・ソラーレは4―8でスイスに敗れたが、4位で準決勝進出が決まった。5勝4敗で英国、カナダと並び、ドローショットチャレンジ(DSC)でカナダを上回った。18日の準決勝で、8勝1敗で首位通過したスイスと再戦する。

 正念場で星を落として涙を見せた後、日本のロコ・ソラーレに準決勝進出の朗報が届いた。4年前と同様に1次リーグ最終戦を勝利で締めくくれなかったが、大混戦の戦いで積み上げた5勝が実った。

 ここまで安定していた藤沢のショットが乱れた。2―2の第4エンド。藤沢が最後に強く放ったストーンは円内の相手の石にかすりもせず、1点スチールを許した。第5エンドは藤沢の最終投で相手の石を動かせず、2点を奪われた。相手の司令塔が退いた第7エンド以降も追い上げられなかった。

 準決勝は再びスイスとぶつかる。セカンドの鈴木夕湖(30)は「(敗戦も準決勝進出に)今世紀最大ぐらいのサプライズで驚いている。本当に終わったと思っていたので、神様が与えてくれたチャンスだと思って、あと2試合はチームの力を全部出し切って、私たちらしさ120パーセントでいきたい」と意気込んだ。

 スキップの藤沢五月(30)も「(準決勝への進み方が)4年前と一緒で成長してないと思ったりもしたが、泣いても笑ってもあと2試合なので、自分たちの試合をしっかりやりたい」と気持ちを切り替えた。銅メダルだった前回以上の成績へ向け、雪辱の舞台に立つ。(共同)

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