《こぼれ球》「よっしゃ!」の数だけ強くなれるよ
今月4日のホームいわき戦。前半33分に右CKからのヘディングシュートで先制ゴールを決めたDF西野奨太は、試合後取材でそのシーンについて、「トレーニングから(相手の守備は)あそこがウイーク(ポイント)だと。シバさんに『あそこはチャンスあるぞ』と言われていたので、たぶんシバさんはニヤニヤしていると思います(笑)」。アカデミー時代からの恩師でもある、セットプレーのオフェンス担当・柴田慎吾コーチへの感謝を、ジョークを交えながら話していた。
果たしてゴールの瞬間、本当に柴田コーチはニヤニヤしていたのか。後日、本人に聞いてみた。「ゲーム中なので、どちらかと言うと『よっしゃ!』という感じですね」と、ニヤニヤを大きく超える喜びようだったそう。「綺麗なゴールでしたね、あれはかなり。ああいうゴールがこれからもっと増えると、チームも楽になるかなと思う。あいつ(西野)のゴールは嬉しかったですよ、シンプルに」。
川井健太監督体制となった百年構想リーグから、攻撃時のセットプレーを任されているが、「(担当は)全くの初めてです」。プロ時代には、FKのボールを頭で合わせて1得点を挙げたほか、CKの流れから2ゴールした経験があり、「僕も現役時代はセンターバックで、セットプレーでは(ゴール前に)上がる役だったので、(相手が)どういうところが嫌とか、ポイントはある程度理解しているつもりだったんですけど、どちらかというと(これまでは)感覚ですね」。
現在は、自身の頭の中にある意図を選手たちにしっかりと伝えるため、「なぜそうするのか」ということを言語化して伝え、「あとはチームとしての共通の狙いというベース。そういうのをまずしっかりつくるというところから、ハーフシーズンは始めました」。全20試合の百年構想リーグで積み重ねた経験を糧に、2026-27シーズンではセットプレーをより進化させていくことに腐心する日々だ。
「本当は全部綺麗にオープンプレーで崩してゴール、というのが一番理想だと思うんですけど。ただ相手がいることなので、どんなに攻めていてもゴールを決められないときはあります。そういうときにセットプレーからゴールが奪えるというのは、すごくチームにとって助けになると思う。苦しい展開でも、1本のセットプレーでゴールが奪えるというのも、ここからのシーズンでかなり大事になってくる。精度と、ゴール数を増やせるように頑張ります」。柴田コーチから発せられる「よっしゃ!」の回数が増えれば増えるほど、チームの順位もどんどん上昇していくはずだ。