冬季スポーツ
2022/02/05 15:07

沙羅 金へ3度目の挑戦

いよいよ本日登場! 前日の公式練習で飛躍する高梨(共同)

 ノルディックスキージャンプはきょう5日、女子ノーマルヒルが行われる。前日の4日には試合会場の国家ジャンプセンターで公式練習が行われ、日本のエース・高梨沙羅(25、クラレ)が最終調整。悲願の金メダル獲得に向けて、ジャンプ台の感触を確かめた。

「変わってきた姿を見て」

 4年間の進化を見せつける舞台がいよいよ幕を開ける。3度目の五輪本番を翌日に控えた高梨は「いろいろと収穫があった。きょう得た感覚を言葉で分解して、自分の中に入れていきたい」と手応えをつかみ、最後の練習を終えた。

 1月21、22日のコンチネンタルカップ(オーストリア)で連勝後、月末にドイツで行われた直近のW杯を欠場した。初めて経験する今大会のジャンプ台と形状が似ているというスロベニア・プラニツァのジャンプ台で調整。北京五輪に照準を合わせてきた。

 1日に中国入りし、3日の公式練習では1回目でいきなり104メートルを記録。3回中2回でトップの得点をマークした。この日は1回目が88メートルで全体5位、2回目は96メートルで同6位。連日の大ジャンプとはならなかったが、「自分のジャンプをしっかり明日(5日)につなげられるように、きょう収穫できたことを生かしていきたい」と冷静に語った。

 五輪初出場の14年ソチ大会は4位、前回大会の18年平昌大会では銅メダルを獲得した。それから4年。世界の頂点に立つために時間を費やし、一からジャンプを見直してきた。「誰が勝ってもおかしくない状態ではあるけど、目指すところは金メダル。変わってきた姿を見てもらえるように頑張りたい」。大願成就へ、準備は整った。

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