ファイターズ
2026/06/02 20:00 NEW

《ハム番24時》指針となった半田の一冊 6月2日


 先日、半田を取材した際、高卒ルーキーとは思えないほど冷静な言葉の数々に驚かされた。試合やプレーについて尋ねても感情論ではなく、自分なりの考えを整理した上で言葉にしている印象だった。その理由を聞くと、一冊の本との出会いにたどり着いた。

 「高校に入ってからだと思います。読書や毎日の日記を始める中、自分がどういう人生を歩みたいかをしっかり考えるようになった。それからは、先を見据えて(物事を)考えられるようになりました」

 昨年11月の仮契約時にも「いろんな本を読む」と話していたそうだ。その中でも特に影響を受けたというのが『エッセンシャル思考』だった。

 「自分の選択肢はやるかやらないか、行くか行かないかの2つですが、〝ノー〟と言う勇気というか。イエスマンが正解ではないということや、最大の成果を最小限の力で出すということも書いてありました。ただ練習すればいいわけではないと考えてからは、一球の質などを考えるようになりました」

 量ではなく質を追い求める考え方は、プレーの話だけにとどまらなかった。取材中も目の前の結果だけではなく、その先にある成長や将来の姿を見据えていることが言葉の端々から伝わってきた。

 その考え方は、野球だけでなく人生そのものにも通じるのかもしれない。読書で考え方を学び、自分と向き合う。その習慣を続けてきたからこそ、半田の言葉には一本の芯が通っている。

 グラウンドでの一歩一歩と同じように、思考もまた積み重ねられていく。半田の武器は足や守備だけではない。その冷静さ、思考力こそが、未来への大きな財産になるのかもしれない。視線の先にある選手像とは。19歳のルーキーの未来が、より楽しみになった。

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