契約金3500万円、年俸530万円
日本ハムからドラフト4位指名を受けた日大藤沢高の半田南十(みなと)内野手(18)が10日、球団と仮契約を結んだ。契約金3500万円、年俸530万円(金額は推定)。一問一答は以下の通り。
【ファイターズ 関連ニュース一覧】
―仮契約を終え、気持ちの変化は
「本当に、もうプロ野球選手になったと実感したので、より一層、気合を入れて練習だったり、日々の行動に取り組めていると思います」
―ドラフト後からここまでで、反響は
「いろんな人からメッセージをもらったり、自分の方からお世話になった人に挨拶に行ったりして、本当にいろんな方に応援してもらったんだなということと、これから頑張れということをいろんな人から言ってもらったので、ここで終わらずに、しっかり活躍できる選手、みんなから愛される選手をもっと目指していこうと強く思います」
―仮契約の場ではどんな話があったか
「きょうは仮契約という形なので、いろいろ球団の説明だったり、これからのことに関して少しお話してもらった感じです。しっかりこれから一緒に頑張っていこう、と言ってもらいました」
仮契約後に木田GM代行(左)、坂本スカウト(右)と記念撮影する半田
―契約金の使い道は
「小中高のチームには、少し使ってもいいのかなと思います。そのチームがなかったら今の自分はないので、少しその恩返しという形で使ったあとは、今後の自分のためにしっかり貯金をして、という感じだと思います」
―小中高のチームには、どんなものを考えているか
「小学校のチームとか中学校のチームには、バッティングマシンだったりとか、特にまだ、ものは全然決まっていないんですけど、チームに聞いて、今チームに必要なものがあれば、そんなに高いものは買えないですけど、少しだけですけど、ちょっとそういうのをプレゼントして、将来多く稼ぐようになったら大きいものをプレゼントできるようにという感じだと思います」
―プロの生活が始まるまでの時間は、どういうところに取り組んでいきたいか
「いつも以上にしっかり、今やっている練習を継続しようと思っています。とにかく練習を本当にひたすらやるだけかなと思いますけど、それ以外に、ずっとやってましたけど、読書なんかは結構、好きだったりはするので、電車とかでよく読書するので、そういったところで野球だけにならないように、考え方とかも、もう大人になるので、野球以外のところもちょっと学んでいこうかなと思います」
―好きな本は
「自己啓発じゃないですけど、目標達成の本とかは読んでいます。そういうのを読んだから、プロになるという目標もかなったのかなと思っているので、すごい大事だなと思って続けています」
―プロに入るまでの時間で、読んでみたい本は
「大谷(翔平)さんの本を今も読んでいるんですけど、やっぱり本当に、野球以外も素晴らしい方だと思うので、そういったところから学べればなと思います」
―今までで一番、影響を受けた本は
「いろんな本を読むので分からないですけど、キャプテンをやっていて、キャプテンとしてどうしようと思った時に『世界一ワクワクするリーダーの教科書』という本があって、その本に助けられたじゃないですけど、そこでキャプテンの行動だったり、練習に活用したりしていました」
―読んだのはいつか
「今年の春、初戦負けしてからですね。負けてからどうしよう、ってなった時に、その本を読んでいろんなことを変えたりはしました」
―1カ月でどのくらい読むのか
「ちょこちょこ読む感じで。1、2冊じゃないですかね」
―プロ入ってからも読書は続けるか
「そういった時間も大事だと思うので、読書だったり日記だったり、そういったところはしっかりと高校生の時はやっていました。これからもですけど」
―大谷の本のタイトルは
「『不可能を可能にする 大谷翔平120の思考』です」
―今読んだところまでで、響いた言葉は
「本当にもう野球に集中しているなというか、それ以外の些細なことも、本当に自分の未来のためにしっかり練習に費やして、全て野球のことを考えて日頃から取り組んでいるんだなというのは、すごい勉強になりました」
―同じ日本ハムに入る。真似していきたい部分か
「そうですね。ただ野球だけじゃなくて、そういった日本を盛り上げるじゃないですけど、やっぱりそこにもしっかり目を向けていける選手が強いのかなと勝手に思っているので、引き続きしっかり、もっと心の部分も成長できるように頑張りたいと思います」
―部活が終わり、より一層、自立が求められる時期になる
「でも、そういったコツコツやるというのは得意というか、自分が一番上手くなったなと感じるのも、中3の夏が終わって引退してから、自分で練習した時間が一番上手くなったなと今でも感じるので、そういったところは自分の得意分野じゃないですけど、しっかり自主練習で自分と向き合う時間は得意なので。ここでもっと差をつけられるように、けがは絶対しないで、ここでより一層、差をつけることができるように毎日しっかり練習を引き続きやっていこうと思います」
―コツコツやるのが得意なのは、誰かから言われた影響もあるか
「親に昔から、『コツコツ、少しでもいいからバットを振りなさい』と、小学生のときから言われていたので。練習する習慣は、ずっとお母さん、お父さんに付けてもらっていたので、小さい頃からの練習では、本当に負けないんじゃないかなと思います」
―息の長い選手を目指す
「そうですね。山本昌さんが日藤(日大藤沢高)の先輩でもあるので。山本昌さんは50歳まで。昌さんは偉大なので、山本昌さんを超えられるような選手になりたいなというのは、日藤に来た時から思っていました」
―山本昌さんを超えるとは、年数で超えるということか
「年数、50歳というのは本当にすごいので、実績だったり、有名度じゃないですけど、日藤といえば昌さんというのがあるので、日藤といえば半田じゃないですけど、そうやって日藤にも恩返しできるように、とはずっと思っています」

―お父さんは消防士
「はい、そうです」
―今もトレーニングしているのか
「そうですね。休みの日なんかは、小さい頃はずっと自分の野球の練習をやってくれていました。今もランニングに行ったり、よくしているのを見ますね」
―体つきはすごいか
「でも、今はだいぶ年になったのであれですけど、でもその年とは思えない程の若さで動けるので、すごいなと思います」
―何かスポーツをやっていたか
「お父さんはバレーボールをやっていました。日藤のバレーボール部でした」
―お父さんがコツコツ筋トレしている姿を見ていたか
「見てはいないですけど、自分が練習を嫌いにならなかったのは、お父さんが小さい頃から一緒に練習してくれていたからだと思います。やれやれとは言われなかったですけど、自分が自らやりたくなる環境を小さい頃からつくってもらっていました。ボール投げて、とかノック打ってって言ったら、すぐ、野球は未経験ですけど、やってくれていました」
―忙しい中で
「そうですね。6時に家を出て、次の日の朝の9時に帰ってくるみたいな感じだったので。夜勤もあって次の日に帰ってくるので、あんまり寝られていない状況でも、中学に行ったら中学の練習、高校は高校であるんですけど、特に小学校の頃なんかはずっと、自分が帰ってきた後の放課後なんかは、自転車で公園に行ってというのを毎日やっていました」
―エスコンに招待できたら
「そうですね。本当にお父さんお母さんに、すごく感謝してるので、喜ばせてあげられるように毎日本当に頑張っていかなきゃなと思います」
―消防士になりたいと思ったことは
「いや、ずっとプロ野球選手と言っていましたね。怖いので。火が怖いです」
―命がけの仕事
「そうですね。本当にかっこいいなと思います」
―プロの世界で、命がけで戦うという気持ちは
「高卒で行って、自分よりも年も上の方が多いと思うので、生半可な気持ちで行ったら自分が痛い目見るなと思うので、相当な覚悟を持って、1月、しっかり鎌ケ谷の新人合同でしっかりしたものを見せていって、そういった準備を一層、指名されてから練習を一段階上げてしっかりできているかなと思います」
―日大藤沢サッカー部が全国大会出場を決めた。応援に行ったそうだが、どうだったか
「サッカー部と野球部は本当に仲が良くて、3年間、スポーツクラスは一緒なんですけど、キャプテンもいれば、ディフェンスの子もそうですし、同じクラスの子が一緒に、部活は違えど切磋琢磨してやってきた大好きな仲間たちなので、本当に刺激をもらいました。全国に行くので、あいつらも頑張る分、俺も頑張らなきゃなというのはきのう、思いましたし、本当に良い仲間なので、また全国にも応援に行けたら、絶対に行こうと思います」
―サッカー部の友達からプロ入りのお祝いは
「めちゃくちゃ仲が良いので、サッカー部はみんな、クラスに来て、一人は学校に来たら、日本ハムのユニホームを着て朝来たやつもいました(笑)。そうやって本当に笑わせてくれるような仲間たちなので、お互いこれから頑張りたいです」
―サッカー部でプロに行く人は
「全然いますね。今年はいないですけど、有名な6大学に行ったり。本当に全国レベルだと思うので、野球部より正直、サッカー部は毎年、神奈川で上にいるので」
―中村憲剛さんの息子も
「はい、2年生ですけど、いるので、サッカー部は本当に強いですね」
―仲良くなれた要因は
「サッカー部は野球部の応援に夏、絶対に来るし、野球部は絶対、サッカー部の応援の応援に行くので、そういった絆、クラスもみんな一緒で、部活以外はクラスはサッカー部といたりすることが野球部は多いので、本当に良い関係でお互い、月曜日がオフだったりもするので、一緒に帰ったり、遊びに行ったりするのが、野球部とサッカー部の仲だと思います」
―伝統的に
「そうですね。仲良しです」
―サッカーはうまいか
「いや、サッカーは…あんまりうまくないです。けがが怖いので、全然やっていないです」
―野球に集中して
「そうですね。本当にそう思います」
【2000円お得! 道スポの年払いプラン】
―卒業後も人生の友達に
「本当に一生の仲だと思いますし、大学に行ってプロに行くと言っている仲が良い友達もいるので、ぜひサッカーからもプロが出てほしいと、仲間として思いますね」