コンサドーレ
2022/01/24 14:26

シーズン完走だ 宮沢主将の誓い

雨中でのトレーニングにも笑顔を見せる宮沢(左)。リーグ全試合出場を今季の目標の一つに掲げた(撮影・石栗賢)

■23日、沖縄・金武町陸上競技場
 北海道コンサドーレ札幌のMF宮沢裕樹主将(32)がプロ15年目シーズンの完走を誓った。昨季は負傷離脱もあり、出場は29試合。欠場した9試合、チームは未勝利だった。勝利に不可欠な背番号10。今季はフル稼働し、これまで以上に札幌をけん引する。


札幌の〝バンディエラ〟


 宮沢がシーズン完走へ強い覚悟をにじませた。「今年はけがをしないでチームに帯同し続けたい。良い時も悪い時もあるけど、苦しい時にチームが踏ん張れるような手助けをしたい」と決意表明した。
 昨季はクラブ歴代最多出場を更新。記録を伸ばし続け、名実ともに札幌の“バンディエラ”(チームの象徴的な選手)となった。確かな戦術眼を武器に、年齢を重ねてもピッチ上での存在感は増している。
 一方、肉離れなどでの離脱があり、試合数は前年より減少した。プロ15年目に突入し「身体は変わってきている」と自覚する。「去年はけがをしている時に、なかなかチームの結果が伴わなかった」。欠場した9試合は4分5敗で、主将の不在が大きく響いた。精神的支柱であり、ミシャサッカーの起点。背番号10がピッチに立ち続けることが、上位進出への推進力になる。
 沖縄キャンプでは左太もも裏の違和感で別メニュー調整していたが、この日から全体練習に部分合流を果たした。「今後も強度の高いトレーニングがあるので、しっかり状態を上げていけば、万全で開幕を迎えられる」と焦らずコンディションを整える。
 「1年通して安定した力を出せるようになれば、上位に食い込んでいける」と期待を込めた宮沢。チームのベクトルを束ね、連戦連勝を目指す。(石栗賢)

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