【月刊コンサドーレ3月号】川井健太監督インタビュー「新天地・北海道で始まる挑戦」《赤黒の肖像》
文=斉藤宏則 写真=江本秀幸、大橋泰之、溝口明日花
25日の発売日前ですが、途中まで読めます
道新スポーツデジタルでは、毎月発行されている「月刊コンサドーレ」の記事の中から一部を抜粋し、発売に先がけて公開します。今回は2月25日に発売される3月号から川井健太監督のインタビュー「赤黒の肖像」を抜粋。記事の途中までですが、購入前の参考にしてください。
川井健太監督が貫く勝利へのロジック
北海道コンサドーレ札幌の新たな戦いが、川井健太監督とともに幕を開けた。
「何の不安もない。ワクワク感しかない」と語る新指揮官は、北海道という土地に魅力を感じ、その文化や空気感と向き合いながら、新たなチームづくりに挑んでいる。
勝利のためにボールを持つこと。得点を奪うために主導権を握ること。そして、スタジアムを後にするサポーターに笑顔を届けること―。
川井監督が貫いてきたサッカー観、充電期間に体感した新たな刺激、そしてコンサドーレで実現したい〝最新版の川井サッカー〟について、ありのままに語ってもらった。
いち道民としての第一歩
―いよいよ新たな戦いが始まりました。現在の心境を聞かせてください。
何の不安もないですし、これからチームがどのように変化していくのか。そうしたワクワク感が非常に強いです。そして、ファン、サポーターの皆さんにも、これからの戦いを一緒に楽しんでいただきたい。そういった心境です。
—今年からは北海道での新生活となりますね。
コンサドーレの監督就任が決まってから、昨年12月以降に何度か訪れましたが毎回、大雪でした。就任直後から早速、いい意味で北海道の洗礼を受けたと思っています(笑)。
北海道という土地、札幌市という街について触れるならば、僕がコンサドーレの監督に就任することを決めた大きな要因の一つに、この地域に秘めた魅力があります。もちろんサッカーも楽しみではありますが、僕個人もいち道民という立場になり、自分自身がどのように変化していくのかという部分にも大きな楽しみを抱いています。
—地域の魅力。具体的にはどういった部分にそれを感じていますか。
あくまでも個人の勝手な感想ですが、北海道は文化が他地域とは異なるのかな、という気がしているんです。本州から離れているという意味でも。僕は愛媛県出身ですが、四国にも本州から離れた場所という意味でのプライドがあったように感じていますし。
例えば、今日もたくさんの雪が降っていますが、九州にこれだけの雪を降らせることはどうやっても不可能ですよね? これは一例ではありますが、人間の力ではどうやっても生み出せないものを北海道は持っているわけです。きっとその地域なりの文化があると思いますし、そういった部分も新しい生活をしていく中で学んでいけるでしょうから、それらを踏まえても魅力的な場所だと感じています。

得点確率を高める選択
—魅力的な土地で、どういったサッカーを演じていこうと考えていますか。
やはり「勝つ」ことです。そして、勝つためには得点を取らなければいけませんから、得点をより多く取れる戦いをしていく必要があります。
サッカーの中身についてお話しすると、やはりボールをしっかり持ちながら戦いたい。なぜならば、サッカーにおける得点シーンというのは、オウンゴールは別として、得点が生まれる2秒前は100%に近い確率で得点した側のマイボールなわけです。つまり、マイボールの時間が多ければ、それだけ得点を奪える確率が高まるということ。そうした観点から、より積極的に自分達でボールを持つサッカーを目指しています。
これもあくまでも個人的な感覚ですが、チャレンジして、いろいろなことに対して前向きにトライしていく姿勢がコンサドーレのファン、サポーターに、さらにはこの北海道では受け入れられるのではないだろうか。そのように考えています。
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■プロフィール 川井 健太(かわい・けんた) 1981年6月7日生まれ、愛媛県出身。現役時代はフォワードとして愛媛FCでプレーし、引退後は早くから指導者の道へ進んだ。大学サッカーや愛媛FCレディース、日本サッカー協会のナショナルトレセンなどで指導経験を積み、選手育成を重視する姿勢を確立。2018年に愛媛FCトップチーム監督に就任すると、若手を積極的に起用しながらでJ2チームを率いた。その後、山形でのコーチ経験を経て、22年からは鳥栖の監督としてJ1を戦い、攻撃的なサッカーで安定した成果を残した。26シーズンより札幌の監督に就任。多様なカテゴリーで培った経験を生かし、チーム再建とJ1復帰を託されている。