札幌がPK戦を制して今季初勝利 川井監督「この感情この雰囲気を持ってホーム開幕戦に」
PK戦の末に長野に勝利し、GK田川(左)と抱き合って喜ぶDF西野=撮影・中本翔
■J2・J3百年構想リーグEAST-B第3節(2月21日、長野Uスタジアム)
▽長野1(PK4-5)1札幌

田川は公式戦のPK無敗を継続
開幕2連敗中だった北海道コンサドーレ札幌は、昨季J3で19位の長野と対戦し、今季初となるPK戦を制して勝ち点2を挙げた。0-1の前半17分にFWアマドゥ・バカヨコ(30)が同点のPKを決めて今季初得点をマーク。90分を1-1で終えて迎えたPK戦では、公式戦PK無敗のGK田川知樹(23)が最初のキッカーのシュートを阻止するなど今季初勝利に貢献した。次節は28日にプレドでホーム開幕戦。岐阜と対戦する。
PK戦で長野の1人目のシュートを阻止するGK田川
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川井監督はJで595日ぶり勝利
勝ち点2といえども、勝利は勝利だ。サドンデスに突入したPK戦7人目。先攻の札幌のMF木戸柊摩(23)が決めると、長野のキックは田川の頭上のクロスバーを大きく越えた。昨年12月に就任し、3試合目でようやく初勝利を手にした川井健太監督(44)は鳥栖時代の24年7月6日以来、595日ぶりのJの舞台で勝利。「本当に長野まで来ていただいたファン・サポーターに最低限の勝ちを届けることができて非常にうれしく思います。やはり勝ち点3が欲しかったんですけれども、今我々が欲しいのは勝ちというものなので、この感情であったりこの雰囲気、これを持ってホーム開幕戦にまた向かいたい」と静かに勝利の余韻を味わった。
後半、選手に指示を出す川井監督(中央)
PKは「楽しんで見れました」
秋春制移行に伴う特別シーズンは90分間同点の場合はPK戦による完全決着がレギュレーション。過去の長野との対戦は2度ともPK戦で1勝1敗だった。5人で決まらないサドンデスを見届けた指揮官は「ここは本当にテクニック、あとはメンタリティーだと思っていますし、あとはGP(GK)の見せ所でもありますので、僕自身もある意味楽しんで見れました」。新加入の守護神候補・田川の奮闘ぶりに目を見張った。
GK中野のファール誘いPKゲット
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今年1月12日に沖縄で幕を開けたキャンプ。指揮官が掲げる「人もボールも動く」攻撃サッカーの一端が垣間見えた。開幕から3試合連続で1トップで先発したバカヨコに、今季1号が飛び出した。先制を許した6分後の前半16分、バカヨコがゴール前への浮き球に鋭いダッシュで抜け出すと、札幌から長野に期限付き移籍中のGK中野小次郎(26)のファウルを誘いPKをゲット。これをしっかりとゴール右に決め、試合を振り出しに戻した。「PKについては自分がストライカーっていう思いを持って、同点弾を決めるだけの気持ちを持って、決めました。まず自分のプレーでチームを勝利に導いたことがすごくうれしいと思いますし、これをもっとチームとして引き続き改善して、次の勝利を狙いたいです」。開幕前にFWマリオ・セルジオ(30)がけがで離脱した中、点取り屋として期待に応える覚悟だ。
前半17分、PKで同点ゴールを決め、MF荒野(左)と喜ぶFWバカヨコ
攻撃に厚みが増す
シュート本数は11本で前節と変わらないが、攻撃の厚みがより一層増した。前半から左SBのDFパクミンギュ(30)、右SBのDF髙尾瑠(29)を起点に左SHのスパチョーク(27)、右SHの白井陽斗(26)によるタテの連動や両サイドから大きなサイドチェンジを積極的に使いピッチを広く使った。さらに前節からボランチに本格挑戦しているDF福森晃斗(33)の正確無比なロングフィードも加わり、何度も長野のゴールに襲いかかった。相手のプレスに簡単に下がらず、前を向いてパスをつないでいく姿勢が目立った。
2度の決定機に関わったFWを発掘
川井監督は前節に昨季まで最終ラインが主戦場だった福森をボランチで起用し、フル出場と1アシストの結果を残したことで「発掘」と表現。この試合で「発掘」したのは、山形への期限付き移籍から復帰したFW大森真吾(25)だ。後半37分にトップ下に起用。「(トップ下は)山形でも何回かやっていたんで、やれると思います。2トップ気味でってなったけど、アマ(バカヨコ)はもうあの時間帯だったんで、裏のスペースへ抜け出すのは僕がやろうとは思ってた」。後半45分に福森のフリーキックに頭で合わせるなど2度の決定機をつくったが得点にはつながらず「あのシーンを決めていれば終わっていたので。それが全てでしたね。絶対決めないといけないシーンだった。ミスをミスで終わらせないようにしたい」。ストライカーとして、結果にこだわる姿勢はさらに強くなった。
次節はついにホーム開幕戦。川井監督は「やはり良い試合をして、良い結果を出して、ホーム開幕戦というものを素晴らしい試合にしたいなと思っていますので、ファン・サポーターには期待してもらいたい」。勝ち点3をつかみ取り、チームを上昇気流に乗せる。
長野に勝利し、サポーターにあいさつする札幌の選手たち
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