冬季スポーツ
2022/01/22 15:17

駒苫3年ぶり32度目日本一!3-2で武修館撃破

3年ぶり度目の頂点に立った駒大苫小牧。勝利の瞬間、選手たちは歓喜に沸いた(撮影・西川薫)

■全国高校スケート・アイスホッケー 最終日(21日、青森・テクノルアイスパーク八戸)

 アイスホッケー決勝が行われ、駒大苫小牧が5―2で武修館を撃破。3年ぶりの王座奪還を果たした。12月の全道高校ではU20日本代表遠征で不在だったFW森田琉稀亜(3年)が3アシストと存在感を見せ、公式戦3連敗中の宿敵を打ち負かした。スピードスケートは男女2000㍍リレーと団体追い抜きが行われ、女子で両種目を制した白樺が14年ぶりに学校対抗を制した。

森田主将4戦8ゴール8アシスト

3年ぶりの全国優勝が決まった瞬間、ベンチから一斉に選手たちが飛び出し、スティックやヘルメットが宙に舞った。長くつらい3年間のうっぷんがすべて晴れた。森田主将は「去年も一昨年も負けていたんで、ここまで頑張って優勝できて、とてもうれしい」と、声を弾ませた。
 両校合わせてU日本代表8人が所属するハイレベルな決勝で、森田主将が勝利をお膳立てした。第1ピリオド7分過ぎ、森田主将が左サイドから打ったシュートの跳ね返りを、ゴール前に詰めていたFW大久保魁斗(1年)が先制点。さらに2点目、5点目と3アシスト。「みんな良くやってくれた」。今大会4試合で8ゴール8アシストと輝きを放った。
 打倒・武修館は、3年生にとっては悲願だった。一昨年は準決勝で敗退。さらに昨年は8月の全国高校選抜、月の全道高校選抜と公式戦3連敗。特に月の対戦では0―4と屈辱の完封負けを喫していた。それだけに試合後、森田主将はすぐに桶谷賢吾監督に駆け寄り抱きついた。指揮官からは「3年間、よく頑張った」と、ねぎらいの言葉をもらった。
 連覇を目指す来季は再び追われる立場になる。森田主将と同じ第3セットでプレーしたFW石田聖弥(2年)が次期主将になる。試合後には「来年も優勝しろよ」と、新旧主将による言葉の〝伝承式で幕を閉じた。度目の頂点を極めた名門が、再び常勝チームへと歩みを進める。

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