【一問一答】北山亘基 WBC初選出の喜び語る 「NPB球はこのオフ、一回も触ってない」
名護で行われている先乗り自主トレに合流し、笑顔を見せる北山=撮影・桜田史宏
オフには〝同門〟の山本由伸と合同練習
日本ハムの北山亘基投手(26)が28日、キャンプ地の沖縄・名護で行われている先乗り自主トレに合流した。今月3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む日本代表「侍ジャパン」に選出された5年目右腕。練習後、報道陣の取材に応じ、今の心境などを明かした。一問一答は以下の通り。
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―選出された気持ちを
「昨年末、強化試合に参加させていただいて。そこからWBCも見据えて、継続してメジャー球で練習をしていたので、そういった中で無事に選出してもらったっていうのはすごくうれしく思います」
―選出を待ちながらのオフ。どのようにして過ごしてきたか
「オフの取り組みに関しては毎年毎年、前年の課題を含めてしっかり取り組んできているので、今年も昨年のシーズンを踏まえて、つぶせる課題をしっかりつぶそうという気持ちで過ごしました」
―並行してWBCに向けて、ボールであったり、準備を進めてきた
「昨シーズン、CS(クライマックスシリーズ)終わりにボールを切り替えてからはNPB球はまだ一回も触ってない状況でずっとやってきている。変わらず取り組めているので、大きく変化はないかなと思います」

―同じく選出されている伊藤と何か話したか
「シーズンも含めて、プライベートもよくしていただいている先輩なので、キャンプに限らず、日頃からコミュニケーションを取らせてもらってます。一緒に頑張ろうねという話を言っていただいたので、チームメートとして一緒に頑張りたいなと思います」
―自主トレ先が同じドジャースの山本も同じタイミングで選出された。連絡は取ったか
「このオフ、何度かお会いさせていただく機会がありましたし、その中でたくさん近くで学ばせていただいた。今回、初めてチームメートとして戦えるっていうのはすごく楽しみにしています」
―ファイターズOBでもある大谷もチームメートになる
「そうですね。世界一の選手ですし、そういった方がどういう過ごし方をしているのかだったり、試合に臨む姿勢も間近でチームメートとして見られる。すごく貴重なことだと思うので、そういったものも含めて自分の糧にできたらなと思っています」
―大谷に聞いてみたいことであったり、学びたいことは
「聞くのはおこがましいので、近くで見させてもらって、感じるものを踏まえて僕も頑張りたいなと思います」
―先乗り自主トレに合流。キャッチャーを座らせてブルペンにも入った
「オフシーズン通して、けがが全くなかったですし、取り組み自体もかなり充実していた。ボールもかなり良くなっていくんじゃないかなっていう手応えもありますし、きょうも無事に沖縄に入って、けがなく1日、練習できたので、そこも踏まえて順調かなと思います」

―WBCでは、どんな投球をしたいか
「どこでも、行けと言われたところでしっかり貢献できるように、いつのタイミングでも準備は怠らずに臨みたいなと思います」
―日本としては連覇が懸かる。決意を
「もう日本の皆さんのために、全力で腕を振りたいなと思いますし、いつでも後悔のないように、準備だけは万全に臨みたいなと思います」
―選出された時に力強いコメントがあった。WBCとはどのような舞台か
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「幼い時からテレビで見ていた世界ですし、前々回、プレミアに選んでいただいたり、前回の強化試合もそうですけど、また一味違ったというか、本当にもう一個、格の上がるような雰囲気の大会かなと個人的には感じるので、本当にトップチームの中に選んでいただけたことはすごく光栄です。前回大会で世界一になったというのも、今回よりプレッシャーがかかってくる部分だと思うので、いろんなことを含めて、これまでの学びを全部、注ぎ込みたいなという気持ちでいます」
―伊藤も選出。道民としては、2人に注目
「道民の皆さんにも、僕たちを見て楽しんでいただけたらなと思いますし、道民に限らず、今回は日本の皆さんのために―だと思うので、その中でそういう機会があればなお良しということで。もう一番は、日本中の皆さんに喜んでもらえるように頑張りたいなと思います」
―きょうの練習では100メートルぐらいの遠投。意図は
「遠投で確認できることはたくさんあるので。きょう、長距離移動して1発目のキャッチボールだったので、まだ精度はそんなに高くはなかったんですけど、ただ今の体がどういう状況かなっていうのを遠投しながら確認していました」

―確認してみてどうか
「大きく問題はないので、順調にこれから進んでいけるんじゃないかなと思います」
―WBCに向けて、ボール以外に調整方法など、例年と比べて変えていることは
「全然、そこはないですね。ボールもそれこそ昨年から使ってますし、そのボールのために何かをしようっていうのは一切なく、きょうの練習でもソフトボールを使ったりとか、いろんな大きさのボールも使ったりして練習しているので、メジャー球とNPB球の差というのは、そこまで気にならない練習の方法というか、いろんなことをしているので、特にこれということは考えてはないです」
―ソフトボールを使ってキャッチボールする意図は
「ちょっと大きいボールになるので、ああいったボールを使うことで、いつも硬式ボールを使っている時とまた違った体の使い方を意識できます。理想は同じような投げ方をしたいので、大きくなった時にどういう偏りが出るかとか、硬式ボールを投げている時とどう違うかっていう確認になるので、そういうニュアンスで使っています」

―ソフトボールを投げた後に硬式球を投げると、感覚は結構、変わるか
「そこのギャップがあまりないように。体の中でどう調整するかっていうところを探しながら練習しています」
―選出時のコメント「日本に生まれ、日本に育ち…」という部分が印象的だった。日の丸を着ける意味は
「なんていうんですかね。試合前って国歌が流れますし、あの瞬間っていうのは、いろんな人のおかげで、今こうやって平和に野球ができて、こういう場に立たせてもらってるんだなっていうのはすごくしみじみ感じます。今まで日本の方々が頑張ってきたおかげでこういう状況があると思うので、そういう過去の背景も踏まえて、もっと今この応援してくださる国民の方も含めて、そういう力を自分のパワーに変えるっていうことに意味があると思っている。日本中の皆さんの活力になったり、元気を与えられるようなきっかけになると思うので、その場に立たせてもらう以上は、そういう気持ちで頑張りたいなというふうに思ってのコメントかなと」
―プレッシャーのかかるマウンドになる。打ち勝つ自信は
「今すぐ、自信100%ですと言えないですけど、ただ限りなく、そこで胸を張って立てるような準備はここまで継続しているので、はい。そこで何かおじけづいたりとか、何か後ろめたさが出るっていうような過ごし方は一切してないので、まあそこは前向きに乗りこなせていけるようにイメージしながら、これからも準備していきたいなというふうには考えています」
―選出を待っている時の心境は
「どこまで言っていいのか分かんないですけど、一応、選考の中にはいるっていう話は聞いていたので。いつ選ばれてもいいように、ずっとMLB球で投げてたんですけど、最後の最後に(代表に)入らなくても、自分の経験になるなっていう気持ちで。NPB球はこのオフ、一回も触ってないので、そういう覚悟でこのオフを過ごしてたので、それが結果的にまず、いい方向に進んだので、良かったなというふうに思います」
―井端監督から連絡が来た時はうれししかったか
「そうですね。うれしかったですね。そのために準備してたんで、一つスタートラインにまた立たせていただいたんで、この準備がまた継続的につながっていくのはすごくうれしく感じます」
1月26日、WBC出場メンバーを追加発表した井端日本代表監督=共同
―最初に報告したのは
「家族ですね。両親と、まあきょうだいもいるんで、家族、妻も含めて。家族に伝えました」
―喜んでくれた
「僕自身の感覚より、周りの方が反応がすごいんで、やっぱりそういう位置付けの大会なんだなっていうのは、その反応を見てあらためて感じるのはあります」
―オフはお世話になっているトレーナー・矢田修氏のところに行っていた
「もう、みっちりお世話になりました」
―選出を喜んでくれた
「はい、お伝えしました。喜んでいたのか分かんないですけど、おかげさまで。いつも僕の成長のためにいろいろ尽くしてくださってる方の一人なので、そういう方の前でいい報告ができたのは個人的にもうれしく思っている。次またその上、結果も出して、なお喜んでもらえたらうれしく思いますね」
―山本と共闘。矢田トレーナーの元でやってきたことが証明できる
「そうですね。それができたらかっこいいなと思いますし。由伸さんともこのオフ、ちょっとお会いさせてもらった機会があったんですけど。一緒にチームメートになれるっていうのは、また学びもあると思いますし。なんかこう頭で学ぶ以上に感じるものがまた今回の大会ではたくさんあるんじゃないかなと思うので、心により火がつくんじゃないかなと。そういう気持ちですごくワクワクします」

―このオフは一緒にトレーニングも
「一緒に練習しました。はい、何度か機会をいただいて、たくさん勉強させてもらいました」
―言える範囲でどんなことを学んだか
「いや、言えることはそんなないですけど、結局、説明して分かるような話じゃない感じにもなってくるんで、ニュアンスというか。こういう感じ、みたいなニュアンス、感覚の話だったり、だから言語化できないんですけど、でもそういうところにすごいヒントが隠れているんで。実際の動きを横で。キャッチボールとか横でしながら見たりとか、たくさんいい機会でした」
―先乗り自主トレ組から、祝福の言葉はあったか
「みんな、おめでとうって言ってくださってすごくうれしいです。でもファイターズとしてはリーグ優勝が一番の部分なので、あまりそこも浮かれずというか、それはそれっていうところで、今ファイターズでやってる以上はリーグ優勝に向けてみんなでコミュニケーションを取っていきたいですし、僕も副会長に今年からなったので、会長の清宮のサポートも含めて、チームのためにこの期間も全部全力でやっていきたいなと思います」

―選手会執行部の意思疎通はうまくできているか
「僕らは同級生なので、僕が会長を裏で操るみたいな(笑)。それはまあ冗談ですけど。彼もすごい人望ある選手なんで、なんか困ったことがあればちょっと横からサポートできたらなというふうには思っています」
―WBCで、各国すごいメンバーが揃ってきた。対戦したい、気になるバッターは
「あんまりそこまで考えてないんですよね。たぶん、大会が始まってミーティングとかあった時に(意識が生まれそう)。でも正直、メジャーの選手、そんなに詳しくないんですよ。ただデータとしてはどういう特徴があるとか見ようと思うんですけど、その人を見て『うわ、この選手だ』っていう感覚にはそんなならないタイプだった。野球、そんな見ないんで、日頃(笑)」
―憧れることは
「あんまりないですね(笑)。とんでもないレベルの選手っていうのは分かっているんですけど、うわーっとはならないかもしれない。もう相手として、レベルの高い相手として対峙(たいじ)して、どう攻略できるかっていう。戦力で考えていきたいなと思います」
―逆にそれが良かったりする
「いや、分からないです。たぶんとんでもないバッターだと思うので。想像できないんですけど、たぶん日本にいるレベルでは絶対ないんで。でもそこの中でどう戦っていくのか、勝負できるのか、また新たな自分の勝負師としての戦い方が見えてくる部分も絶対あると思うので、その戦いの中で見えてくる自分自身も含めて楽しみかなと思います」
―大谷の近くにいたら、いろいろ学べそう
「はい。聞くのはおこがましいので、近くで観察します。観察っていうのもおこがましいですね。なんかこう空気感、空気を吸っときます(笑)。大谷さんの空気を近くで吸いながら。たぶん考えなくても感じる部分は絶対あるんで、それもすごく楽しみです。それをまたチームに還元できるように頑張りたいなと思います」
