19年目シーズンへアップデート
日本ハムの宮西尚生投手(40)が14日、兵庫の関西学院大グラウンドで自主トレを公開し、40代で臨む19年目のシーズンに向けて決意表明した。長年継続してきたトレーニング方法をあえて見直し、新球習得を目指すなど創意工夫を怠らない。もがき苦しむ過程を隠さず、チームや後輩のためにも生きざまを示す。一問一答は以下の通り。
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―年始はいつから始動したか
「3日から始まっています」
―ブルペンにも入ったが今年何度目か
「立ち投げがきょうで2回目になります」
―コンディションは
「今のところ順調に計画通りにできているかなと思います」
―体をいじめるようなメニューが多い
「今年はまだやさしい方やと思いますけど。ここ数年のやり方と少し変えてやっているつもり。そういう意味では新しい刺激はありますけど、別にそんなに追い込んでいないですよ」

―契約更改の時点でダッシュの本数を減らすと
「全体的に減っていると思います。本数を減らしてほかのメニューを取り入れたり。朝にやっていたHIITトレーニングだったり。キャッチボール、技術練習、ウエートとか、そういうところに余力を残しながら。割合を変えたというイメージです。ダッシュ、ランニング系を今までは7割ぐらい、ほかのことを3割という配分でやっていたのを、5対5ぐらいのイメージに。半分くらいにしてバランス良くやっている感じですね」
―自主トレのテーマは
「この12月、1月はどれだけ自分を見つめながら練習できるか、ということが大事になってくる。ここ数年は1年間、(1軍で)完走できていないので。同じようなトレーニングではダメだと、ここ2年で結果として出ているから。練習方法を変えて、また新たにチャレンジしたいなと思っています」
―新たに始めたことは
「新しい変化球を1個、覚えつつ、キャンプで数値を測ってみたいなと思っています」
―いつから取り組んでいるのか
「9月、10月くらいかな」
―年末年始の過ごし方は
「休みは1日、2日しかなかったので。1日は家族と初詣に行き、2日はいとことか、親戚の集まりがあって。それで終わり、以上です(笑)」
―おみくじは
「引きましたよ。そんなの答えても面白くない。普通に吉。でも、争いごとでは常に利を得ると書いてあったので、そういう意味ではラッキーが起きるんじゃないかなと神頼みしています」
―去年、前厄で今年が本厄。大丈夫か
「早いですね。今来ていたらだいぶやばいですけど。今のところは大丈夫ですけど」
―おはらいは
「一応、行きました。1年間、無事にいけばいいかなと」

―あらためて今季の目標を
「ここ数年、同じことを言っていますけど、もう最後のチャンスだと思って1球、1試合を大事に悔いが残らないようにやっていきたい」
―有原、西川が復帰。連絡は取ったか
「それはもう、帰ってくる前から取っていますけど。どの面下げて帰って来てんねんとひと言、言ってやろうかと思っています(笑)。でも、また一緒にプレーできるのは本当にうれしいこと。優勝とか、メジャーとか、いろんな経験を持って帰ってくるので、後輩たちにいい影響を及ぼすと期待している。帰って来てくれてまた一緒にできるのが、何よりうれしいです」
―堀と一緒に自主トレ。後輩にどんな姿を見せていきたいか
「今までは記録とか、後輩たちの目標となるようなものを作り上げてきたつもりで。ここからは自分のことを中心に考えたいですけど、その中で40歳を過ぎてもリリーフで投げ続ける、もがきながら投げ続けている姿勢というのは、30代に入って体の変化が起きてきた選手の刺激になる。自分の姿を見て、あきらめないとか、そういう気持ちになってくれたらいいんじゃないかなと。どれだけもがきながら必死に投げているか、見てもらえたら」
指導係として後輩の堀(右)をサポートする宮西
―今季の意気込みは
「チームの貢献を一番に考えて、自分のことを見つめ直しながら1年間、日本一に向けて突っ走っていきたい」
―HIITトレーニングを取り入れたのは
「年齢を重ねてきて分かりますよね。体が動かなくなってくるでしょ。常にキレとか柔軟性とか意識して動かさないと。関節とかいろいろあるけど、背骨沿いが固くなるのはここ数年感じていて。そういうところを動かし続ける。心肺機能も上がるし、ランニングの量を落とした分、そこで心肺機能を上げて全身運動で。そういうやり方に変えたということですね」
―誰かに勧められたのか
「昨年の9月に抹消となり、1軍に帯同する中でよくトレーナーと話をして。トレーナーも40歳を超える選手を抱える経験はなかなかない。話し合いの中でやり取りがあって、メニューを作り上げた。全身を動かしながら心肺機能を上げるトレーニングをやりたいということで伝えたら、いいねと回答が返ってきたからやろうと」
―誰かに聞いて知ったのか
「HIITトレーニングは昔もやっていて。そのときは、心肺機能をベースにやっていて、今は全身をひねったり、動かしたり。関節を1個1個、動かすことが目的なので。HIITの中でもいろんな種類がある。体を動かしながら心肺機能も上がるし、ちょうどいいよねと」
―1軍完走するための準備期間か
「この年になったら心肺機能はそこまでいらんやろというところもあって。だからランニングの量を減らして。重点を置いていなかったところを丁寧に体力を残しながらしっかりやろうと。もう1回、そこを磨いていったら、残っているエンジンだけで走りきれるんじゃないか、という安易な考えでございます(笑)」
HIITトレーニングをこなし倒れ込んだ宮西
―1軍で投げ続けるために一番大事なことは
「分からんから、答えがないからさまよい続けているというか、模索し続けているというのが正直なところやけど。でもやっぱり柔軟性。投げ続ける体力はなんてことはない。50歳ぐらいまでいける。肘の痛みとか、抜きにしたら。固くなることが問題。バスに1時間乗っただけで腰にきたり、飛行機に乗ったらむくみとか固さが取れない。そこはこの2年、感じていて。体力がなくなって、技術、パフォーマンスが落ちて、結果が出なくなったという感覚じゃない。なんでこんなに体が動いてくれへんの、という感じで打たれているから。柔軟性、骨の1個1個を動かすようなところを中心にやりたい。今年の12月はアマゾンでどれだけ機器を買ったか(笑)。足裏マッサージ器とか、背骨のやつとか。今までそんなに興味がなかったけど、大量買いしたよね。アマゾンはすぐ来るから」
―いい商品があったのか
「いや、一般的にみんなが買いそうなやつを買っているだけ。自分で足裏をゴロゴロするやつとか。何かあったら常にマッサージ、ストレッチしたりとか。そういう道具は大量にある」
―持ち運びはできるのか
「段ボールで全部、送ってしまう。キャンプは。柔軟性は年齢を重ねると仕方ないことなんだけど、なんとか1日でも長くいい状態を保てるように方法を模索している」
―新球のフォークはどうか
「それは全く分からない。何かしらやりたいなと、常に思っていて。何かあったら楽やなと。まだ数値を測っていないから、キャンプで測って。そこからどうするか。その前段階だから、今は練習中」
―最後の方に投げたカットは
「全然あかん。手応えというか、あれは合っていない。途中からやめた」
―配球的にフォークがあると打者を迷わせられるか
「違う違う。そんないい感じの理由ではなくて。去年、フォークブームやったやん。とりあえず、フォークやろという安易な考え。そこからフォークを覚えたらいいやろと」

―きっかけは
「9月に抹消になったときに、後輩らと過ごす時間があって話をしたときに、フォークはどうやって握っている?というところから、みんなでフォーク談議になって。今の時代はフォーク、というところから俺も覚えると言って、(伊藤)大海からフォークの握り方を教えてもらった」
―今まで投げていなかったか
「全くない。アマチュアのときもない。アマチュアのときから肘が痛くて、フォークは肘に(負担が)くると言われていたから。もう今は肘が限界突破しているから(笑)。もう関係ないや、覚えちゃおうと思って。模索は常にし続けて、1日でも1年でも長くできるように。後は化かし合いやん、この年齢まできたら。そういう姿が、後輩らにも伝わって必死になると思うし。30歳を超えてくると、体の変化の壁にぶつかる。今は30代がメインでいるから、そのへんの選手がやばいと思ったときに、宮さんはこれだけできているやんとなって、自分もできると思ってくれたらいい。そのために必死こいてやりたい」
―個人の数字はもう意識しないか
「登板数とか、そういうこと? 全く興味がない」
―最優秀中継ぎ投手の最年長は39歳の福原さん
「おー、福原さんね。それは心の中で思っているけど、口には出さへん。狙えるものは狙っていかな。取れたらいいんじゃないと。目指せるチャンスはあるわけやから、あきらめてはいない。結局は1年間、やりきったときに取れていたら最高にうれしいよね、ということで。1試合、1球、悔いがないように。これだけでいいと思う。もっと新聞用のコメントが欲しかったかな(笑)」
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―有原を含め、補強により投手陣の競争が激しくなっている
「すごいよね。先発からリリーフに回ったりも(ありそう)。ピッチャーの争いは相当、激しいと思うけど。まあ、結局はうまくはいかないから、1年。予定通りいったら苦労はせんから。監督がよく言うように、チャンスは一瞬。それをいかにものにするか。一瞬のチャンスのために準備をしておかないといけないわけで。当たり前のことで難しいこと。それをつかみ取れるか、という勝負になってくる」
