40歳宮西尚生をリリーフ陣がサプライズで祝福! 〝仕掛け人〟池田隆英が明かす「前日祭」の裏側
1日の試合前練習、2日が誕生日の宮西(左から5人目)に手作りのTシャツでお祝いする投手陣=撮影・桜田史宏
1日のロッテ戦前に前日際
日本ハムのリリーフ陣が、2日に40歳の誕生日を迎える宮西尚生投手へ〝バースデーサプライズ〟を決行した。エスコンフィールド北海道で行われた1日のロッテ戦前に、「誕生日おめでとう!」と1文字ずつ書かれたTシャツを着て祝福した。
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球団と共にサプライズを企画したのが池田隆英投手(30)。「(2日は)試合がないので、前日祭として祝った感じですね。最後まで『明日やからな』って言ってましたけど」。そう笑いながら、舞台裏を明かしてくれた。
宮西の到着を待つ池田(左)
5月は35歳の寅威さんにサプライズ
先月は35歳の誕生日を迎えたチーム野手最年長・伏見にサプライズを敢行。同じ時期から、投手最年長に向けた〝第2弾〟の計画が進められていた。まず池田が「何か案ありますか?」と相談を持ちかけたのは、リリーフの先輩・玉井と福谷だった。
付き合い長い玉井の返事は「逆に…」
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特に玉井は、宮西と付き合いが長く、一緒に行動していることが多い。「全然ないよって。勝手にやってみたいな感じでした。プレゼントもあげたことないし、逆にお世話してやってるわ、みたいな感じでしたね(笑)」。あっさり託され、球団と企画会議を重ねてきた。

今回は練習時間が重なる救援陣で
伏見の誕生日には、練習前に大型ビジョンでチームメートからのメッセージを集めたスペシャルムービーを放映した。「二つ、三つくらいアイデアを出して。野手とピッチャーはちょっと動きが違う。バッティング練習が始まっているのにムービーは流せなかった。それに注目して打球が当たったりトラブルが起きちゃうと…」。今回は練習時間が重なる救援陣でお祝いすることにした。
悟られないように会話でも細心の注意
ベテラン左腕には、当日まで気付かれないよう注意を払った。「一緒に行動したり、ご飯とか連れて行ってもらうじゃないですか。イーレイが20歳で、ミヤさんおっさんですね、40ですねみたいな話をしていたんですよ。40になっとらんわみたいに言っていて、誕生日6月2日ですもんねとか言うと、何か仕込んでいるなと悟られるかもしれない。もう40じゃないですか?とか言ったりして、そういう会話の時は警戒しました」。
サプライズに参加する中継ぎ陣には事前に「ちょっと気持ち早めに来てください」とお願いしていた。「ミヤさんが何時に(球場へ)来るか分からないし、(グラウンドに)出てくるタイミングを測れなくて大変だった」。主役にバレないよう練習着の下にTシャツを仕込み、練習拠点の中堅付近で待機していた。

9人が身長順に整列 やまーんは「!」
午前9時45分すぎに宮西が登場すると、9人が身長順に整列。練習着を脱ぎ、Tシャツで「誕生日おめでとう!」のメッセージを作り、「ハッピー・バースデイ・トゥー・ユー」を合唱した。
「『お誕生日おめでとう』か『誕生日おめでとう!』で悩んで、どうせだったら記号が入れたいなと、やまーんに記号「!」になってもらいました。(歌は)男の声でやるからめっちゃ低くて…。(宮西に)もっと声出してみたいに言われましたが、そのままのテンションでみんな歌って。それもそれでいい思い出ですね」。
記念Tシャツは球団のオンラインストアで受注販売
練習後には、記念Tシャツをプレゼント。伏見に贈ったものと同じデザインで「青で統一して、顔がデガデカと載っているような」。(※球団のオンラインストアで受注販売中)。特注のバースデーケーキも用意し「リリーフからってことで。大きいのでみんなで分けて食べたんですけど、野手の人もめっちゃおいしかったと言っていた。試合後、余っているかなと思ったら、もうなかったですね」と大好評だった。
試合は九回にレイエスの本塁打が飛び出し、2試合連続のサヨナラ勝ちを決めた。「チームが勝って良かったです。本当は林ヘッドの誕生日なので。自分はちゃんと朝一発目に〝おめでとうございます〟と声かけましたよ(笑)」と池田。チームの雰囲気の良さを感じさせる、心温まるサプライズとなった。
