《レバンガ北海道・川崎戦後》努力が足りなかったというより賢くプレーできなかった《ロイブルTalk》
■B1リーグ第18節(1月3日、4日、神奈川・東急ドレッセとどろきアリーナ)
▽第1日 川崎77-83レバンガ北海道
▽第2日 川崎79-69レバンガ北海道
試合後の会見に応じたレバンガ北海道のトーステン・ロイブルHC(53)の主な一問一答は以下の通り。
(1月3日)
―試合を振り返って
「勝ったのは良かったのですが、必ずしも満足いく内容ではなかったと思っています。例えばターンオーバーを1試合10~11本に抑えているのですが、今日は19本も許してしまったことで、オフェンスで自分たちのリズムをつかめなかった。それは明日に向けての課題の一つかと思います。逆に言えば、川崎のディフェンスが第1クオーター(Q)を含めて前半素晴らしかったので、しっかり敬意を表さなければいけないかな。素晴らしいディフェンスによって、自分たちのオフェンスのリズムをなかなかつかむことができませんでした」
―前半はターンオーバーが多く、フリースローもなかなか入らなかった。チームとしてリズムに乗れなかったところがあったと思うが、ハーフタイム中に、どのように修正をかけたか
「正直、試合前からこのような内容になるのではないかなという想定はしていました。今日は自分たちのシュートの確率はそこまで期待できないという中で、ゲームプランの一つとして、相手よりポゼッションを増やそうとしました。スタッツを見ると、オフェンスリバウンドを18本取ったので、ターンオーバーやフリースローの確率の低さを何とかカバーできたのではないかと思います」
―シュートの確率が上がらないと思った理由は
「試合前にチームに話した内容ですが、それは自分の感覚。要はシュートを決めて勝つというわけではなく、シュートの確率はそんなに上がらないだろうと。そこにフォーカスするのではなく、可能な限り相手よりポゼッションを増やそうというゲームプランの一つにフォーカスしてほしいと言いました。スタッツを見ると、川崎の方がポゼッションは多かったので、それを達成することはできませんでした。でも幸い後半に自分たちのシュートの確率が上がってきたので助かりました」
(1月4日)
―試合を振り返って
「川崎のディフェンスが非常に良くて、フィジカルにやられて、自分たちの得点が70点以下の69点に抑えられたというところが大きな敗因だったのかな。特に数人のシューター陣のシュートが全然入らず、全体的なチームとしてのパフォーマンスも足りず、負けてしまいました」
―昨日は好調だった富永選手の得点がかなり抑えられ、マークも非常に厳しかったと思うが、抑えられた時にどのように展開しようとして何がうまくいかなかったか
「今日に限らず全試合、富永へのディフェンスが集中する。今までは、富永が当たってない時に他の選手がステップアップし、チームとして得点を取ってきたが、今日は誰一人ステップアップできていなかったかな。ベンチメンバーも含めて。唯一、オカフォー選手とケビン・ジョーンズ選手が点を取りましたが、彼らにとってはこれは平均的な得点で、チームとして全体的なパフォーマンスが良くなかったのではないかと思います」
―今日は敗れたがレギュラーシーズンの半分が終わり、23勝7敗というのはすごいこと。今のチームのオフェンス、ディフェンスに対し、どう見ているか
「シーズンが始まる前、レバンガ北海道が30試合を終えた時点で23勝すると言っていた人は、多分日本中で誰もいなかったと思います。それほど期待以上の結果を出していることについて、総合的には良いと思っています。もちろん、こういうアップセットはどのチームも起こること。ただ、今日の試合から学べることはたくさんあると思います。しっかり前に進めるように、今日の試合で出た課題をクリアしながら前進していきたいと思っています」
―いったん負けても再び連勝を続けてきた。前を向き続けられる要因は
「自分は基本的にポジティブに考える人間で、あまりネガティブには考えない。今までネガティブに考えた人が世界を変えてきたことはほぼないと思う。選手にも常に伝えているのが、成功の反対は負けではないということ。今日は、努力が足りなかったというよりは、チームとして賢くプレーできなかったというところが大きなところかなと思う。今日の痛い負けを自分たちのモチベーションに変え、成長していくために前進していきたいと思っています」
―Bリーグ開始以降、北海道のチームがこれほど良い成績を記録することはなかった。ヘッドコーチがチームに加わってから、選手たちに一番伝えたことは
「今シーズンのスローガン『Far Together』が物語っているかな。早く行きたければ1人で行けばいいが、遠くまで行きたいのならば全員で行こうという意味なので、やはりチームワークを強調しています。練習でも毎回、どのようにチームとしてボールを動かし、チームとしてプレーし、リバウンドし、フィジカルにプレーし、相手のペースをスローダウンさせるかについて、もちろん練習から積み重ねてやっています。この競技をビジネスではなく、ゲームとして捉えていますので、エンジョイするというところがやっぱり大事かな。今回、短いバイウィーク(試合のない週)にも入りますが、しっかり選手たちにオフを与え、リチャージできる時間も与え、この競技の楽しさをチームには強調して言っています」
―今日は第3Q後半から完全に川崎のペースになったが、どのような指示を選手たちに出したか。今回は最後まで流れを呼び戻せなかった。その要因は
「映像を見ないと、細かいことは答えられないです。毎回ですが、試合が終わった後、負けても勝っても選手たち、チームには細かいことは一切話しません。勝った試合で全部が良かったと思っても、映像を見直すと良くなかったことが多かったり、その逆もありますので。指摘の通り、今までは第4Qに自分たちの流れに持ってこられて、接戦を勝っていましたが、今日はなぜその流れを自分たちに持っていけなかったのかというのは、もう少し映像を見てからでないと」
―富永選手が(相手のディフェンスで)フラストレーションがたまっていた。審判と戦い、ゲームにきちんと入れてないような印象を受けた
「富永選手はこういうアップダウンの試合を学ばないといけないと思います。今日はレフリーの方々もコールが難しかったと思いますが、残念ながら彼に対してのファウルはなかなかコールされなかった。国際試合だったら多分あれはほぼファウルだと思います。オフボールで、つかむという行為はファウルなので。ただ、その中でやっぱり彼も学ばなければいけない。逆に言えば、川崎さんは非常に賢くプレーしたと思います。今日のレフリーが何をすればコールする、しないというのを見極め、その瀬戸際でしっかりディフェンスをしていた。自分が相手だったら同じことをすると思います。レフリーの笛を読みながら選手に伝える。ただ、もちろん富永選手はエリートシューターなので、昨日、31点を挙げた後、今日の試合に関しては相手が彼に対して厳しく来るというのは分かっていたはずなのに、そこでフラストレーションをためてしまった。自分もフラストレーションをためましたけど、富永選手はこういう試合、こういう環境から学び、さらにステップアップしていかなくてはならない。彼はファウルをもらうような動作より、自分のシュートをしっかり打つところに集中してもらいたいと思います。富永選手はエモーショナルな、感情的な選手ですが、ネガティブな感情は除外し、ポジティブな感情を表により出していくべき。ポジティブでアグレッシブな感情を出していくことによって、彼の良さはもっと出ると思いますし、まだ彼は若い選手なので、これからどんどん学んでいければと思います。Happy New Year to everybody」