栗山英樹CBO 新庄監督への信頼と感謝 恒例の栗山天満宮参拝でV奪還&日本一を宣言
年明けとともに太鼓を力強く打ち鳴らす栗山CBO=撮影・神馬崇司
栗山天満宮で恒例の初詣
日本ハムの栗山英樹CBO(チーフ・ベースボール・オフィサー、64)が31日から元旦にかけて、住まいのある栗山町の栗山天満宮を参拝した。恒例となっている愛すべき地元での初詣。多くの参拝者を前に、年明けと同時に力強く和太鼓を打ち鳴らした。
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今年2026年、狙うは当然、自身がチームを率いていた16年以来となるリーグ優勝&日本一だ。CBO就任1年目の24年、そして昨年と、いずれもソフトバンクにペナント奪還を阻まれ、リーグ2位でシーズンを終えた。強敵には変わりない。ほかのライバル球団も決して侮れない。ただ、「勝ちきらなきゃいけない。エスコンができたり、若い選手が成長したり、多くの方々に応援してもらってて。プロ野球って勝ちきらないと。本当の感動を一緒に感じてもらいたい。いろんな背景を考えても、勝負をしっかりしなきゃいけない年だし、できると思っている」と言い切った。
忘れられない道民の笑顔
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あの日の興奮と感動。忘れることはできない。10年前の16年。一時、ソフトバンクに11.5ゲーム差をつけられながら、大逆転Vを成し遂げた。「10年に1回は少なくても優勝、日本一にならないと。でも、理由はなんでもいい。あの年はいろんなことが劇的で、物語があった。感動する要因がいっぱいあった。(今年も)応援してくださる皆さんの記憶に残る勝ち方ができたら」と気合をみなぎらせた。
再び頂点に立つ―。そのために打つ手は打った。チーム編成の陣頭指揮を執り、強化を図った。ソフトバンクから自由契約選手となっていた2年連続パ・リーグ最多勝の有原航平投手(33)を獲得。6シーズンぶりの日本ハム復帰を実現させた。有原とともに〝16年の栄光〟を知るスピードスターも5年ぶりにチーム復帰させた。昨季までヤクルトでプレーしていた西川遥輝外野手(33)が入団。「(16年の)経験者も帰ってきた。(有原は)もともと能力があるピッチャー。さらに経験を積みながら、悪い時でも勝ちきれる。中心のピッチャーとして必要なものを持っている。(西川に関しても)経験豊富だし、悔しい思いをしてきた。チームのプラスになってくれると信じて戻ってきてもらった」と期待を込めた。
栗山天満宮で行われた開運優勝祈願祭に出席する栗山CBO(左から2人目)
現場とフロントが一体となって大願成就へ
新庄監督への信頼も厚い。「いろんな選手たちの能力を引き出して前に進んでいる。チームの幅を広げてくれた。ものすごく大きいこと。本当に感謝しています」
機は熟した。「さあいくぞ、とみんなが思っている。ファンの方々も。選手、監督たちはわくわくしてやってもらいたい」。激戦必至のパ・リーグ戦線を10年ぶりに制し、日本一の座も手に入れる。