【特別対談】福島蓮×柳川大晟 ~前編~ 先に1億円稼ぐのは?負けず嫌いはどっち? 気になる質問に本音回答
新たな背番号のバルーンを両手に笑顔の柳川(左)と福島=撮影・小田岳史
〝ツインタワーコンビ〟にズバリ聞く!
日本ハムの福島蓮投手(22)と柳川大晟投手(22)が道新スポーツデジタルの特別対談に登場。2025年は先発、抑えとして主力投手陣の仲間入りを果たし、ネクスト大ブレークが現実味を帯びている。互いをよく知る同学年コンビが野球やプライベートに関する気になる直球質問に回答。どちらが優れているか検証してもらい、素顔に迫った。前編は野球編(ファッションや恋愛の話題が飛び出した後編は1月2日に掲載予定)
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―自分か相手かの2択です。野球がうまいのはどっち
柳川「うーん…福島じゃないですか。けん制とかフィールディングがうまいし、足も速い。運動神経がいい。そこは負けていると思います」
福島「野球がうまい、ですよね? 僕じゃないですか(笑)。けん制とかフィールディングが好きなので。そういう視点なら…でも、僕はバッティングがヤバい。やっぱり僕じゃない。バッティングがダメなので。柳川の方が打つ」

柳川「いや、そこまで知らないだろ」
福島「僕がひどすぎるんですよ、バッティングは」
―高校時代はどちらが打っていたのか。何番打者だったか
柳川「得意ではありました。その時の調子にもよるんですけど6、7番とか」
福島「不動の9番ですね」
―高校通算本塁打は
福島「打ったことがないです。ゼロです」
柳川「1本です!」
―打力の差で軍配は柳川投手に。では将来的に直球が速くなるのはどっちか
福島「絶対こっち(柳川)です。それはこっち。いや数年後でも、勝てないでしょ」

柳川「福島、この(体の)細さで速いじゃないですか。みんな言うんですよ、体ができたら絶対にエグいよと。でも体ができないんですよ(笑)。ずっとこの感じでいくと思うので」
福島「球速は勝てないです。体ができたら勝機はあります。それがなかなか難しい」
―現在、柳川投手は最速159キロ、福島投手は155キロ。どこまで伸ばしたいか
柳川「以前は160キロいきたいなと思っていたんですけど、今は165キロとか、順調にいけば可能性があるかなと思っています」
福島「165キロはなかなかいないですよね。僕はとりあえず160キロで。とりあえずはおかしいですけど(笑)」
完投ピッチャーの増加が仇(あだ)に!?
―先に1億円プレーヤーになるのはどっち
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福島「いやー先発の方が…どうだろう、リリーフでも」
柳川「最速2年じゃないですか」
福島「フルに1軍にいた方が近づく。どっちだろう。むずいな」
柳川「これはむずいですね」
福島「一緒にいけたらいい、2年後に」

柳川「それが一番いいです」
―どのくらいの成績を残せば、到達できそうか
福島「2年連続規定投球回をクリアすればいくんじゃないですか」
柳川「2年連続タイトルですね」
福島「それは…50試合登板を連続でクリアすれば」
柳川「30セーブを2年続けてじゃない。福島は連続で2桁勝利でしょ」
福島「規定だけでは足りないかな。いけるかな?」
柳川「50試合…きつい。ファイターズ、完投しすぎなんですよ(笑)。(セーブシチュエーションで登板機会が)全然、来ない。今年も失敗はなかったんですけど…」
―将来、先に個人タイトルを獲るのはどっち
福島「それはこっち(柳川)の方が早いんじゃないですか」

柳川「僕です。セーブ王。来年、獲ります」
福島「僕も獲りたいですけど、先発は人数が…」
柳川「抑えは、ライバルが5人しかいないので」
福島「先発でタイトルを獲るならどれだろうね?」
柳川「三振じゃない」
福島「最多奪三振? いける?」
柳川「最高勝率とか?」
福島「勝率ね。(伊藤)大海さんがいる限り、奪三振はちょっと厳しいかな。西武の今井投手はいないですよね…。そうなるとほかにライバルになるのは宮城投手や…」
柳川「種市投手、隅田投手とかですかね」
福島&柳川「(同時に)…北山さん」
〝さいこーき!〟と叫ぶ北山
福島「最優秀防御率は」
柳川「防御率はマジで一番いいピッチャーですよね」
―モイネロ投手もいるが
福島「あ、モイネロ投手ですね、僕よりも全部、モイネロ投手です(笑)」
柳川「確かに(笑)」
個性派揃いの2003年度組 中でも…
―負けず嫌いはどっち
福島「もうもう、誰が聞いても(柳川)じゃないですか。醸し出していますよ」
柳川「そんなことはない」

福島「僕が正反対だからかな」
柳川「それはある。福島は負けず嫌いではなく、人のことを気にしない感じ。あとはみんな仲良く、という感じ」
福島「柳川は内に秘めるというより、出してきますよ」
柳川「投げていない時は投げたいですし、投げすぎの時は投げたくない。主張するところは主張して(笑)」
―同学年組はみんな個性が強い。その一人の達と仲が良いのはどっち
福島「まだ僕じゃないですか(笑)。仲が良いというか、先発だし、一緒にいる時間が長い。今年になって割としゃべる機会が増えましたけど、考え方がすごい。知識量がすごい」
柳川「僕はリリーフなので、ほぼ接点がない(笑)」
―オフには同学年組で食事会をやっていたが
福島「変わったやつが多い」
柳川「同級生といえば、畔柳ですよね。『達と柳川が不思議で変わっている』とコメントしていましたけど、あいつが一番、変わっていますから(笑)」
練習中、笑顔で会話する畔柳(左)と福島
福島「間違いない、それは」
―それほど変わっているように見えない
柳川「そうなんですか?」
福島「いや、だまされていますよ、皆さん。コーチとかもそうなんですけど。基本的に話を聞かないです。そして通じないです(笑)」
柳川「同級生会だと、福島、松浦が普通にしゃべっていた感じ。気まずい感じはあったかな?」
福島「無言の時間はあったけど、気まずいという感じではなかった」
柳川「せっかちなんですよ、畔柳が。ちょっとのことで焦ってしまうタイプなんですよ」
福島「みんな、マイワールドは持っていますよね。今回は僕がいろいろ決めましたけど、大変です」
(後編に続く)