2025自己採点~柳川大晟の場合~「『きょう8回まででお願いします』『いや、もう全部いくわ』。そんな会話をしていました(笑)」
日本ハムの長い戦いが終わった。宿敵のソフトバンクと終盤まで優勝を争い、CSファイナルでも激闘を演じた。道新スポーツデジタルでは選手個々の成長や奮闘に焦点を当てた「2025自己採点~の場合」を不定期連載する。取材班が「俺が選ぶチームMVP」「お世話になった人、感謝したい人」などのテーマに沿って聞いた。


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「50点ですね。スタートが良くなかったのと、最後もけがをしてしまったので。開幕も、最後もいられなかったので。そこと、結構、手応えを感じたシーズンだったので、全然まだやれるなと思うので、50ぐらいですね。(セーブ)シチュエーションが来なくて、僕がいなくなってから増えた感覚があったり、自分が投げなくて負けたりとか、自分が投げられたらなと思ったりはしました」

「(ソフトバンクの)周東さんに打たれてサヨナラを食らった試合(5月28日)と、同じような場面で(登板が)来て、(1点リードの九回2死一、二塁で、周東から)三振を取った試合(8月22日)ですね。シチュエーションがほぼ同じで。サヨナラを食らった時は、自分の中で納得していないまま、(伏見)寅威さんのサインにうなずいて、モヤモヤしたまま投げて打たれたんですよね。フォークを。8月に抑えた時は、キャッチャーは田宮さんだったんですけど、自分で首を振って、左バッターにカットボールを選択して、そこで三振を取れたので、技術というよりは考えだったり、メンタル的なところで、成長したなと思えました。みんなに、よくあそこでカットいったなって言ってもらいました」

「めっちゃありますね、課題は。一番は、フォークです。今年はフォークが使いものにならなかったので、そこが良くなれば、(フォークの)割合も増やせるし、割合が増えたら真っすぐのスピードもどんどん上がると思うので。あとは毎年言っていますけど、球速。そこのトレーニングをして。あとはけがをしちゃったので。出力が上がったら、けがのリスクは増えると思うので。去年はシーズン中、トレーニングをあんまりできなかったので、今年はそれを踏まえて、シーズン中のトレーニングをめっちゃ頑張ったんですよ。それでちょっと、リカバリー、ケアに時間が割けていなかった。そこのバランスが大事だなと思いました」

「リリーフの方たちですね。誰かは選べないですけど、(田中)正義さんとか、ナバさん(生田目)、(斎藤)友貴哉さん、上原さん、みんなです。試合前のご飯から一緒に食べたり、ロッカーも並んでいるのでしゃべったり。去年は緊張があって若干、気疲れもありましたけど、今年は居心地良く、楽しかったです。僕はナバさんたちの代がしゃべっているのを見ています。会話が面白いです。イジられたりもしますね、良い感じで。『おまえ、覇気ねーよ』みたいな感じで言われて、いや、まだ出していないだけです、みたいな(笑)」

「北山さんに。まだ出ていないなと思ったので。(伊藤)大海さんとレイエスは、なしで考えて。北山さんは、僕もあんなピッチングがしたいなと思いながら見ていました。普通にすごいなと。(ドラフト)同期ですし。三振が取れる。三振が一番えらいというか、価値があるものだと思うので。どの球種でも空振りが取れるし、全部のレベルが高くて、本当にすごいと思います。僕はフォークが全然ダメだったので、北山さんにアドバイスを聞いたりもしました。あとは普通の会話も結構しますね。僕はセーブが欲しかったので、北山さんに、きょう8回まででお願いしますと言って、北山さんは『いや、もう全部行くわ』みたいな、そんな会話をしていました(笑)」