奈良間大己 松本剛の「すごく尊敬している」ところとは 思い出は仙台の超高級ステーキ
鎌ケ谷の練習場で汗を流す奈良間=撮影・近藤裕介
チーム一の元気印も思いを語る
日本ハムの奈良間大己内野手(25)が、FAで巨人への移籍が決まった松本剛外野手(32)との思い出を振り返り、別れを惜しんだ。
「剛さんには非常にお世話になりましたね。寂しいです。ロッカーが横で、一緒にふざけてくれて、僕がやることに基本的には全部、なんでも笑ってくれました」
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内野と外野でポジションは違えど、打者としてのスタイルは共通するものがあった。「同じ右バッターで、どちらかというと剛さんもホームランバッターではないと思うので、そういう面ですごく相談に乗ってくれましたし、アドバイスもしてもらいました。やっぱり経験がすごくあるので、打席内での考え方とか、そういうことを聞いていましたね」とプロで戦うすべを教えてもらった。

右打ちに見る献身
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特に、チーム打撃をいとわない姿勢には感銘を受けた。
「例えば、右打ち。そんな、右打ちって簡単ではないんですけど、記録には残らないじゃないですか。ただの凡退になる。この世界は結構、数字を言われるので、そういうことをしていると打率は下がる。でも、そういうのを剛さんは分かった中で、右打ちを選択できるところを、すごく尊敬しています。どういう考えで右打ちしているのかとか、右打ちする時の場面の使い分けだったりも、剛さんから学びました。 自分にとっても、そういうことは大事になってくると思うので」
8月24日のソフトバンク戦、延長十回1死満塁、サヨナラ打を放った奈良間(右)に駆け寄る松本剛(背番号7)
心に誓った恩返し「良い報告がしたい」
野球だけでなく、プライベートでも、よく面倒を見てもらった。「ご飯は、よく連れて行ってもらいましたね。石井さん、浅間さんと4人で行った仙台の鉄板焼きステーキが一番、思い出に残っています。おいしくて、あんなに高い肉は食べたことなかったですね。もちろん、剛さんが全額払ってくれました。(値段は)見られなかったんですけど、雰囲気で分かるじゃないですか(笑)」

来季は敵として、尊敬する先輩と戦う。「良い報告がしたいですし、やっぱり試合で、グラウンドで会いたいです」。言葉ではなくプレーで、感謝の思いを伝えるつもりだ。