ファイターズ
2025/12/08 17:10 NEW

【一問一答】西川遥輝 5年ぶりの復帰「やっぱりファイターズが好き」 清宮幸、万波に「パイプ役」をお願い

入団会見で背番号7を披露する西川=撮影・松本奈央

帰ってきたスピードスター!

 日本ハムに5年ぶりに復帰した西川遥輝外野手(33)が8日、エスコンフィールド北海道で入団会見に臨んだ。背番号は自身が2021年まで背負った「7」に決定し、年俸は2000万円(金額は推定)。同年まで監督を務めていた栗山英樹CBO(チーフ・ベースボール・オフィサー、64)同席のもと、並々ならぬ覚悟を語った。記者会見と囲み取材の一問一答は以下の通り。

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【記者会見】

―(自らあいさつし)
西川「5年ぶりに帰ってまいりました西川遥輝です。よろしくお願いします」

―まず5年ぶりにファイターズに帰ってきた。今の思いは
西川「たぶんですけど、僕の知っているファイターズではなくなっていると思うので。また、新たなチームに来たなっていう感じです」

―話せる範囲で、日本ハムからオファーがあった時の心境は
西川「もう僕自身、戦力外と言われた時から、ファイターズで選手を終えたいと思いまして、栗山さんに頼み込んだじゃないですけど、助けてくださいと言ったのを覚えていますね」

―入団が決まった時の気持ちは
西川「チームが3回、変わった。本当に今回に関しては野球ができないかもしれないっていうところからだったので、感謝でしかなかったです」

―ファイターズをどう見えていたか
西川「はじめはちょっと見たくない気持ちもあったりだとか、イーグルスの時ですけど、試合をするのも本当に嫌だったし、すごい複雑な気持ちでやっていたんですけど、どこ行っても野球をやることに変わりないので。もちろんファイターズの選手も気になりますし、当時いた選手も残り少ない。新たな新しいチームだと思って見ていました」

―新庄監督の下でプレーすることに対して、話をする機会はあったか
西川「いや、まだ…はい」

―新庄野球の印象
西川「すごく楽しい野球をしているなっていう印象があります」

―入団にあたってファイターズの選手とやりとりはあったか
西川「ほとんどの方には連絡させていただいて。心の底から良かったなと言ってくれる人が多かったので、僕も本当にうれしかったですけど、喜んでくれる人がいるのがうれしかったです」

―栗山CBOへ。獲得に至った経緯は
栗山CBO「個人的な栗山英樹の思いと、今の立場の両方の部分でありますけど。まず遥輝が帰ってくるとか、そういうことは全然、関係なくて。来年、チームが勝つために、そして西川遥輝って選手を今見た時にその能力をわれわれが評価してチームの大きな力になってくれる。それを信じて帰ってきてもらう。それは単純にそういうことなので、信じているということで。個人的には本当にいろんな意味で苦労してきて。チームを離れていますけど、遥輝の気持ちは分かります。いろんな思いでチームを離れていて、われわれとしては同じ仲間としてずっと見ていたので。その成長する過程は見てきたし、やっぱり今の形で何を見せてくれるのかすごく楽しみだし。もう1つ言えば、このまま終わっちゃいけないし。うちかどうかは別として、まだ完全に西川遥輝が出尽くしていないという。それはすごく思いとしてあったので、そこのところをいろいろ考えながら、いい形でこうやって戻ってきてくれて。必ずやファイターズを応援してくれる皆さんが、帰ってきて良かったと言ってくれるはずなので。プレッシャーかけるわけではないですけど、絶対そうなるはずなので。そう信じてフロント全員で判断してってところです」

西川の入団会見に同席した栗山CBO

 

―楽天、ヤクルトに在籍していた4年間の姿をどう見ていたか
栗山CBO「今、例えばピッチャーのスピードが上がったり、変化球がすごく多種多様になっていく中で、いろんな進化をしないといけない。遥輝がもがき苦しみながら。いろんな試行錯誤をしてつながっていたのは見えていたので。うちでいうと、例えば僕が監督をやっている時代は、どれだけ練習するんですか?って近藤、西川っていう2人の姿がね。また今、チームにとって必要だと思うし、そのままやり続けている姿はずっと見えていたので。本人も、もっともっと結果を出したくて悔しかったと思いますけど、一番大切な、やり続けている姿を見続けていたので、これからどういう形で貢献してくれるのか。ある程度、経験を重ねるとチームのために、ってなっちゃうんですけど、そうではなくて西川遥輝として個人としてまた勝負してくれてっていう思いが強いので。それがチームのためにもなるし、その姿が若い人たちにプラスにもなるし。優勝した経験とか、そういったものをみんなに与えてくれるし、そういうふうに思っているので」

―若い選手が多いチームに西川が加入する意義
栗山CBO「まず若いチームですけど、出続けてい欲しいですね。若い選手が出られない状況を作ってくれるはずだと信じて前に進みますし、仮に試合に出ていない試合ももちろんあるわけですけど、その姿が若い選手に大きな考え方だったり、やり方だったり、色んなことをその姿を見て前に進ませると思っています」

-栗山CBOの話を受けて、どういう気持ちか
西川「もちろんファイターズが勝てるように頑張ります。でも、自分が活躍しないと、自分の生きる道がないと思うので、言葉で伝えるっていうところが今までよりなくなるのかもしれないですし、でも姿、形で見せていけたらなと思っているので。もちろんコミュニケーションを取りながらですけど、自分が活躍できるために何をすればいいのか、監督、コーチと話し合いながらやっていけたらいいと思います」

―来季はプロ16年目のシーズンになる。今、思い描く具体的な数字の目標は
西川「自分が想像できないような新しい自分でありたいと思うので。どんな結果になっても受け入れる準備をして、絶対に健康体で来シーズンを終わることはないっていうくらい、やりきって終えたいと思っている。ズタボロになるまでやりたいなと思います」

―北海道に帰ってくる。多くのファンがいると思うが
西川「当時の僕たちを知っているファンの方たちも、もちろんいると思いますけど、僕のことを知らないファンの方たちもすごく大勢いると思うので。もう一度、その方たちに名前を覚えていただけるようにプレーで見せていきたいです」

―最後にファンへメッセージをお願いします
西川「またこういう形で帰って来られたことを感謝していますし、なんのために帰ってきたかっていうのを自分で再確認しながら、やっぱりファイターズを勝たすってところを大前提にやっていけたらなと思います。当時の西川遥輝じゃないかもしれないですけど、また泥臭くやっている姿を応援していただけたらと思います」

―入団合意時のコメントで日本ハム愛をすごく感じた。あらためてファイターズはどんな存在か
西川「2021年の時の感情と、今の感情がすごいいい感じで入り混ざって。やっぱりファイターズが好きなんだなって再確認できたので、本当に心の底から帰って来られて良かったなっていうふうに思っています」

―この4年間、さらにバージョンアップされた部分はどこか
西川「バージョンアップできているのかどうか分からないですけど、来シーズンまた新たな自分を発見できたらなって思っています。なので決してこの4年間は無駄ではなかったですし、その4年間があったから来シーズンまた爆発できるんじゃないかなと思っているので、本当に新たな自分を発見できたらなと思っています」

―栗山CBOへ。今オフは伏見、松本剛らベテラン選手の移籍もあった。優勝の経験もある西川に期待することは
栗山CBO「本当にいろんな選手たちの思い、それから全員、ファイターズで手をつないでみんなで一つに向かってというのもありますけど、プラス一人一人の選手が輝いてくれる。野球をやりながら輝いてくるのはすごい重要なこと。その中でもいろいろな選手も思いはありますけれども、遥輝には自分を輝かせろ、僕は納得していないので、このまま終わるのは―というのはありますけど、チームとしては来年どうしても勝たないといけない。本当に必要なピースとして帰ってきたという。本当に申し訳ないですけど、計算して戻ってきてもらっているので。それはたぶん遥輝が一番、分かっている。それが間違いなく、しっかりとやりきってくれる。必ずそれは大きなものになると信じています」

―本拠地が札幌ドームではなくエスコンになる。どんなプレーをしたいか
西川「もう本当に新しいチームに来たと思っているので。選手も監督、コーチも球場も変わっていますので、コミュニケーションを取りながら自分らしさを見失わずに出せたらなと思いますけど。先ほど申し上げた新たな自分を発見できる場所にしたいなと思います」

【囲み取材】

―またファイターズの「7」を背負う

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