１１月３０日にエスコンフィールド北海道で行われた「日韓ドリームプレーヤーズゲーム２０２５」。達はハイライト動画で中田さんのホームランを見て「すごいっす。（当時の本拠地が）エスコンだったら、もっと打てたんじゃないですか」と、日本ハムの先輩が放った一打に感嘆の声を上げたそう。

　この試合では３０代後半から５０代の往年の名選手たちが、満員の観衆の前でプレーした。現在２１歳の達も、いつかはその一員としてプレーする機会が巡ってくるかもしれない。そう話を振ると「投げられる状況だったら出たいですけど」と前置きしつつ、「（現役時代に）めちゃくちゃ速い球を投げているピッチャーが、緩いスローボールを投げているのを見たら、悲しくなるじゃないですか。昔あれだけ投げていたのに、みたいな。なので、そのへんは考えたいなと思いますけど」。現在ＭＡＸ１５６キロを計測している右腕は、現段階では出場に慎重な姿勢だ。

　全盛期の良いイメージのまま、ファンの脳裏に残っていたいというのも一つの考えであるし、一方で中田さんにホームランが飛び出した際の熱狂のように、きのうのエスコン場内に漂っていた楽しい雰囲気も、かつて活躍した球界のレジェンドたちにしかつくり出せないもの。来年以降の輝かしいプロ生活を経て、約２０年後の達がどんな選択をするのかを楽しみに待ちたいと思う。