《SHINJOの信条》将来的には、矢沢くん(背番号)1番も面白そうじゃないですか
■ファン感謝イベント「F FES 2025 Supported By Fanatics」(11月22日、エスコンフィールド北海道)
イベント後、取材に応じた新庄剛志監督(53)の一問一答は以下の通り。
―(来年の開幕投手について)
「(開幕2カード目の)エスコン1発目に伊藤くんが良いかなと思ったんですけど、(開幕カードが)ソフトバンク戦だから、ちょっともう一回、モイネロくんと伊藤くんが戦って、勢い付けてもらいたいなと思って。本当は、一回経験している選手じゃなくて、新たに達くんでも良かったんですけど、来年はちょっと勝負を懸けたいので、この(開幕カードの)3つを取りにいくために。ただWBCの関係があるから、どうなのかなと思うんですけど、そうなった時はそうなった時で(笑)。でもね終盤、伊藤くん中5(日)でいっていたでしょ。感覚が良いらしいんですよ。中6より。力が抜けて、抑え方というか、テクニックが、ポンって出てきたらしくて。中5でいってもらって、伊藤くんがその流れをつくってくれたら、北山くんも達くんも中5で。今年ね、完投、完封して、みんながそこから気持ちが、完投、完封しないとピッチャーじゃない、みたいな感覚になったでしょ。だから中5が当たり前になってくれたら。先発、めちゃくちゃ余っているんですけど、さあどうしていこうかって。中継ぎ、抑えに持っていく選手もたくさんいるから、そのへんはピッチングコーチと相談しながら」
―基本、中5日でいく可能性もある
「いきたいですね。最初はそれでいきたいかな。それからちょっとしたら、中7、6で。毎年、変えたいなと」
―昨年は登板間隔を空けることも多かった
「そうそう。それで2位だったから、変えないと優勝できないでしょ。それはやってみないと分からないから、どれが正解かはちょっとまだ分からないですね」
―夏場をにらんで、というところもあるか
「もちろん、もちろん、もちろん。野手に関しては、1カ月後に1番から6番まで固定はしたいですね。じゃないと、同じやり方でやっても勝てなかったから。試合に出られない選手は面白くないかもしれないけど、それまでにそのメンバーに入れるようにオープン戦から、開幕1カ月ちょっとの間で固定メンバーに入ってもらわないとね、困るので。面白くないというのは、もう仕方ない」
―固定できるのは、チームが成熟してきたからか
「もちろん、もちろん。もう強いでしょ。強くなっているので」
―もう2位はいらない
「もう来年、優勝じゃなかったら知らん、もう。見捨てる(笑)。ぐらい成長しているので。出た選手が打って、走って、抑えたら、もう勝つので、それはもう期待して、楽しみですね」
―郡司に開幕4番を任せる理由は
「それはもう、今年の成績を見たら。レイエスが勝負してもらえないケースで、郡司くんが後ろで結果を出してくれたので、そこはね。1(番)、2(番)でも面白かったんですけどね。レイエス1、郡司くん2で。本当は、郡司くんが6番ぐらいのチームだったら、さらに強いんですけど。でも、その(開幕からの)1カ月の間で、また変わるかもしれないし」
―今年は開幕からエースを外した方が最終的に勝ちが増えると考えたが、来年はソフトバンクが相手だからか
「そう。もちろん。楽しいじゃないですか、1発目から。エスコンだったら、さらに良いけどね」
―再来年はエスコン開幕になる
「でも、ペイペイだと雰囲気が悪くなる感じがあったんですけど、(CS)ファイナルで、こういう勝ち方ができるんだと選手たちの心に刻まれたと思うので、余裕はできたかな。あのファイナルはでかかったですね」
―開幕からの3試合全部、先発を言ってしまって、投手コーチから怒られないか
「怒られる(笑)。怒られる。でも盛り上がるんだったらね。どっちみち分かるでしょ」
―モイネロが開幕戦に来ないと困る
「ね。有原くんだったら…」
―小久保監督はモイネロを外さなそう
「まあね。どう考えてもモイネロくんでしょ。ペイペイだし。まあまあ、楽しいじゃないですか、1発目から。うれしかったもん。よっしゃ、勢い付くわと。負けることは考えていないから」
―郡司、福島、柳川の背番号変更は新庄監督のアイデアか
「10番台が良かったんですけど、矢沢くんが12番で、でも将来的には、矢沢くんがあの身体能力で、1番、2番で、3割近く打ってくれたら、(背番号)1番も面白そうじゃないですか。僕は今はそんなに1番にこだわっていないから」
―譲る可能性もあるか
「まだ1番は着けておいていただいて、と言われたので」
―休みの期間中は野球を忘れていたか
「もう全然、見ていないですよ」
―アップデート中はどこに
「もう、それはいいじゃないですか」
―野球は全く忘れて
「ですね」
―滑舌がスムーズになったか
「そうですか? あんまり変わらないかな。よく寝ているので。(シーズン中の)3倍ぐらい寝ているので。寝られる、寝られる」
―いつから戦闘モードに入るか
「鎌ケ谷のミーティングの後ぐらいじゃないですか。そこを越えていったら、もうモードを切り替える時期なので」
―打倒ソフトバンクに注力するか
「いやー、ロッテ怖いですよ。練習量、見ました? 西岡くんが入ったでしょ。走塁面でも変わってくると思うし、サブローくんも4番を打っていた選手なので。あとはボビー(バレンタイン)の試合の運び方とかもインプットされていると思うので、ちょっと恐ろしいかなというところはあります」
―野球、見ているのでは
「見てるね(笑)。そのへんはね、YouTubeで流れてくるから。もう癖かな」
―3軍構想が出ていた
「あれ、何で知っているの?」
―昨年も言っていた
「言っていた? 3軍つくってほしいなって。つくってほしいなというか、一緒につくりたいなって。半分以上はもう、記事でも書かれていたように、16歳から20歳ぐらいの、ドミニカ、プエルトリコ、ベネズエラの選手を、もう20人ぐらい。不可能だとは思いますけど、それぐらいの。だって、日本の野球を学ばせたら、とんでもなく化けそうな可能性あるでしょ。僕は日本人よりそっちの方が、将来的なことを考えたら早いかなと。もう、メジャーに行ってしまったら取れないから。15歳ぐらいからお金を払って、メジャー式で払っておいて、そんな高い金額じゃないですけど、ダメだったら捨て金になる覚悟で、ファイターズが最先端でやれたら面白いかな。だっていきなり良かったらボーンと(背番号)2桁にして1軍で使えるので。とんでもない選手、生まれると思いますけどね」
―そのへんにも目が向いている
「あります。常にそういうことは考えて。やっていないことをやりたいですね。ピッチャーというより野手。ピッチャーも面白そうですけど。日本に来たら変わるから。手足がむちゃくちゃ長くて、足が着いて2テンポぐらい遅れて投げてくるような、変わった(投手)ね。アメリカに行った時に、6本指の選手がいて、6本の3本でチェンジアップを投げていて。5本と6本じゃ違うんですよ。すんごい、カーンって。そういう選手もいるかもしれないし。あとナックルがすごいとかね。遊びで野球をやっていて、とんでもない選手がいる可能性が高いので、面白いかなって。3軍に関してはもう、土地さえあって、グラウンドがあったら良いレベルぐらいの感覚でいいと思うので。それは僕の願望だから。でも結構、描いていることが現実になることが多いから、やれたらうれしいかなと思う。3軍ぐらいまでは、あってほしいですね」