高嶺朋樹が母校・藻岩高を訪問 後輩へ温かなエールも「チャレンジすることで人間性が培われる」
母校の藻岩高校を訪問し1年生約240人と交流した高嶺(中央)=撮影・宮西雄太郎
■11月21日、札幌藻岩高校
北海道コンサドーレ札幌のMF高嶺朋樹(27)が21日、母校の札幌藻岩高校を訪問し、トークセッションやサッカーを通じて1年生約240人と交流した。プロ入り後、毎年のように訪れている学び舎は懐かしく「こういう企画をしてくれた生徒たちが素晴らしい。楽しく話ができて良かった」と後輩たちの計らいに感謝した。
「朝早く、筋トレルームを開けてもらったことも」
一歩足を踏み入れると、青春時代の思い出がよみがえる。エネルギッシュな高校生との交流で英気を養い「学校に来て授業を受けた風景、外で体育した風景とか、いろいろなものを思い出しました。高校3年生の時には朝早く来て、筋トレルームを開けてもらったこともありました。(生徒と触れ合い)すごく良いエネルギーをもらえました」と相好を崩した。
20日の練習で軽快な動きをみせたMF高嶺(右)
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夢を抱き、サッカーで生きる道を選んだ。移籍や海外挑戦など豊富な経験を積んできた高嶺は、自らが歩んだ道を振り返りつつ、後輩たちに大切なメッセージをプレゼントした。
目標があるなら、早く気付くことが大事
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「目標があるのだったら、自分がやらなければいけないことに早く気付くことが大事。夢を持っている人はどれだけ自分が本気か、それに近づくためには何をしなければいけないのか、と気付くこと。目標に向かって頑張ることで自分の幅が広がる。プロになるならないは人それぞれですけど、チャレンジすることで人間性が培われる。それを伝えられたら、と思いました」

草の根活動が、いつか大きな効果を生む。そう信じて、大好きな北海道の土地でサッカー熱を高めるつもりだ。「チームとして(学校訪問など)できることをしながら地域と密接につながりたい。J1に上がることで、さらに盛り上がると思うし応援してくれる方も増える。そういう面でも最後の2試合をしっかり戦いたい」と力強く決意を表明した。
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次節の今治戦は累積警告による欠場が決まっている。主将が照準を合わせるのは、ホームで行われるシーズン最終戦の11月29日・愛媛戦だ。「藻岩高校の生徒が来るのであれば得点などで喜んでもらいたいし、サポーターの方には必ず勝利を届けたい。プロとして勝利に向かう姿勢を最後まで見せたい。シーズンの良い締めくくりをしたいと思います」。心優しい背番号6は、別格のパフォーマンスで先輩の威厳を示す。
母校の生徒たちと記念撮影する高嶺(中央)