Ｊ１町田が天皇杯決勝に進出　サイクル速い…

　リーグ戦は代表ウィークのため、しばしのインターバル。魔界のＪ２もいよいよ佳境へ入っていく。そこに札幌が絡めていないのは本当に残念でならない。天皇杯準決勝ではＤＦ岡村大八はケガをしてしまっていなかったが、町田が頑張って初の決勝進出を果たした。この間まで札幌の方が断然上にいたのに、町田にはいろいろな意味で驚かされる。本当にサッカー界のサイクルは速い。

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　サッカー界のサイクルが速いと感じる最たるものは、戦力外通告の残酷さである。これまでは大体、通告時期は１１月中に行われていたと思う。今年も、ちょぼちょぼ戦力外の便りが聞こえ始めている。これは選手に限らず監督、コーチもしかりである。これからはシーズンが秋春制へと移行するので、その時期も変わることになるが。

シーズン中にクビを宣告されるとどん底に

　私も経験があるがシーズン中にクビを宣告され、どん底に突き落とされていたのだ。この時期は、いつ呼ばれて通知を渡されるのかとドキドキしたものだ。とくに天皇杯に勝ち残っていたりすると、以前は元日に決勝を行っていたので、そこまでチームとしての活動があるため戦力外になった選手たちは、メンタル的にかなりきつい時間を過ごすのだ。

「戦力外」ではなく「契約満了」

　試合に出ていても来季は契約更新がない、という場合も珍しくはない。昨年まで札幌に在籍したＭＦ小林祐希（岩手）はＪＦＬで活躍していながらも、契約の更新はなかったようだ。この世界は契約社会なので、契約書にのっとっていれば「更新はしない」と言われても仕方がない。ただサッカー界では、戦力外という概念ではなく契約満了というポジティブなかたちで次のキャリアを積んでいくという一面もある。まだまだ日本ではそう考えられないが。まだ２試合残っているが、札幌の選手たちも例外ではない。

河合ＧＭのチーム編成に興味がある

　来季は人件費も削られ戦力のスリム化は必至だろう。先日就任した河合ＧＭの腕の見せ所である。どんな選手が残って誰が放出されるのか。河合ＧＭは選手として現場の厳しさをよく分かっている人物なので、彼のチーム編成には興味がある。この時期なかなかチームが一つにまとまることは難しいが、プロフェッショナルとしての振る舞いをしてほしい。昨年は菅や駒井らの契約満了サプライズがあったが、今年はどうだろうか。

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