大学・社会人野球
2025/11/20 07:00 NEW

21日に甲子園で大学準硬式野球東西対抗戦 法政大・菊池一内野手が悲願のメンバー入り

この秋、法政大準硬式で三塁の定位置をつかんだ菊池=本人提供

北海道関係選手は菊池ら4人

 11月21日に阪神甲子園球場で全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦が行われる。東日本選抜には法政大・菊池一内野手(3年、札幌第一)が初選出された。北海道関係では菊池のほかに4人が選出された。

【#大学野球 関連ニュース一覧】

 菊池は東京六大学秋季リーグで主に「2番・三塁」で出場。6割近い出塁率と、高いミート力に走力をアピールして初のメンバー入りを果たした。「やっぱり人生で一番ワクワクしてます」と、高校時代に足を踏み入れることができなかった聖地でのプレーを待ちわびる。

父は札幌第一高校監督

 甲子園は何度も訪れた。父は2001年から春夏通算7度の甲子園出場を誇る、札幌第一の菊池雄人監督(53)。初めて訪れた甲子園は札幌第一が2度目の出場となった2009年夏。当時はまだ4歳だったが「鳥取城北に勝った試合は見てたんですよ、多分。2回戦の智弁和歌山の試合も、うっすら記憶があるかな。そこから2012年の夏と、センバツに2年連続で行った時も。(12年夏の)斉藤慎次郎選手のホームランは、レフトスタンドから見てたので、レフトの方にホームラン打ってたんで、その弾道とか今でも覚えてますね」。札幌第一のレプリカユニホームを着て、父に声援を送った。

「父」から「監督」に変わりモヤモヤしたことも

 中学時代は、硬式の強豪・札幌新琴似リトルシニアで二塁手。札幌第一に進学したのは自然な流れだった。父から監督に関係が変わり「最初は慣れないところもあった。親として見ちゃうとか、周りから監督ですから、その言われようだったり、ちょっとモヤモヤしたところはあったんですけど、時が経つにつれて、監督として見ることができるようになった。家では普通のお父さんみたいな感じですけど、やっぱりグラウンドに立つと目の色とかギラギラしていて、尊敬できる父です」。親子鷹での甲子園を目指す3年間がスタートした。

 ところが入学した2020年は、コロナ禍まっただ中。春の大会は中止になり、全体練習もままならない。さらに夏の甲子園が中止になり、独自大会として行われた南北海道大会で優勝。スタンドから声援を送った。自らは2年秋の新チームから主力として3年春に全道優勝。このまま夏も、と挑んだが、札幌支部代表決定戦で敗れて甲子園に届かなかった。「めちゃくちゃ悔いは残りますね。春に結果出して、甲子園が現実的に見えていた戦力があったのに、夏は予選で負けちゃったので、かなり心残りはありました」。不完全燃焼で終わった。

準硬式を選んだ理由は

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい