東農大北海道1回戦敗退 阪神育成ドラ1・神宮僚介は6回3失点 プロの舞台で「借りを返さないと」
先発登板し、力投をした東農大北海道・神宮投手=撮影・中川明紀
■明治神宮野球大会第1日(11月14日、明治神宮野球場)
▽大学の部1回戦 立命館大4-0東農大北海道

6回3失点と試合つくるも援護なし
この雪辱はプロの舞台で―。阪神から育成ドラフト1位指名を受けた東農大北海道の神宮僚介投手(4年)が先発マウンドに上がった。140キロ中盤の直球やツーシームなどを軸に、6回3失点とまとめたが、打線の援護に恵まれず初戦で姿を消すこととなった。
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2年ぶりの神宮大会。大舞台のマウンドに気持ちの高ぶりを抑えることができなかった。いきなり1番打者に二塁打を浴びると、無死一、三塁から右翼への犠飛であっさりと先制点を許してしまった。
「すごく興奮した状態で試合に入ってしまった」
「キャッチボールの時点で野球をやってきた中で一番腕を振れていたので、そういう気持ちが出ていたのかなと。すごく興奮した状態で試合に入ってしまったというのが自分の中では反省かなと思います」
なおも1死一、二塁のピンチを背負ったが、ここで三振、投ゴロで切り抜けると、冷静さを取り戻した。二回以降はテンポの良い投球でスコアボードに「0」を刻んでいった。
乱れた「ここぞの1球」
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しかし「ここぞの1球」(神宮)が乱れた。1点ビハインドの六回2死一塁から、右翼線への適時二塁打、続く打者にも中堅への適時打を浴び、突き放された。
ただ、両コーナーを厳しく突く〝らしい〟投球で、4年間の集大成を見せることはできた。「4年間の最後の投球になってしまったんですけど、自分の中では思い切り腕を振って投げることができたので、そこが一番良かったかなと思います」
六回2死二塁、福井に中前適時打を浴び、3点目を失った神宮(左から2人目)の元に集まる東農大北海道ナイン
右打者の内角をガンガン攻められるところは自分の武器
来年からプロの扉を叩く。「右バッターのインコースをガンガン攻められるピッチャーって、あんまりいないと思うので、そこは一番の自分の武器かなと思っている。自分の武器となるサイドスローというのを、チームのピースにはめられるように頑張りたい」。いち早く支配下登録を勝ち取ることが、目下の目標となる。
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そして、この神宮のマウンドに戻ってきてみせる。「神宮で投げた時は抑えないと。大学の借りを返さないと」。セ・リーグ王者の投手陣に割って入り、自らの居場所を勝ち取る。
