ファイターズ
《ハム番24時》11月8日
オフはタイトルや賞の話題に触れる機会が多い。今季、郡司は捕手、一塁、三塁、左翼、中堅をこなしながら打線の中核を担った。パ・リーグ全体を見渡しても、単純な数値以上に貢献度が高い希少なプレーヤーだったが、一部の賞でユーティリティーが不利になると気付いた。
まずはゴールデングラブ賞。複数ポジションで好守を見せたとしても、基本はポジション固定を前提に比較されるため、票が集まりにくい。本人はそれを理解しつつ「取れるに越したことはないですし、それを目指して頑張るのはもちろんですけど、僕が取れるようなことがあったら、ゴールデングラブさんに失礼(笑)。まだまだ」と謙虚に首を振った。
次にベストナイン。優秀な打撃成績を残したとしても、ポジション別に選定されるため、票が分散する可能性もある。受賞の難易度は高く「確かに。取りたいですけど、ユーティリティーをやるなら諦めるしかない。記者投票ですよね。いつかどこかで固定される日が来たら記者の方たちにこびを売ります」と悪い顔で冗談を飛ばした。
時代とともにプロ野球は変化している。記者が、ユーティリティーの価値がもっと認められてもいいと私見を伝えたら「あとは、郡司部門(ユーティリティー特別賞)をつくってもらうか。でも基準が難しい。数人しかいないですし。うーん、球団がベストナイン級の評価をしてくれたらいいです!」と笑って答えた。新庄監督も絶賛した今季の働き。どんな形であれ、きっと報われると思います。