冬季スポーツ
2022/01/15 14:15

スピードスケート女子5000 堀川 未来志向「4、8年後につなげたい」

北京五輪出場報告会に出席した堀川(上段中央)は、白樺高スピードスケート部の女子部員からエールを送られた(撮影・島山知房)

 昨年末のスピードスケート北京五輪代表選考会(長野)で、女子5000メートルの代表権を獲得した白樺高3年の堀川桃香が14日、同校で行われた五輪出場報告会に出席した。代表選手15人中唯一、現役高校生として大舞台に立つ堀川は同校の嶋野幸也校長(63)に決意表明した。

 冬休み中のため、関係者のみで出場報告会が行われた。これまで卒業生30人が冬季五輪に出場している名門・白樺高スピードスケート部で、初めての女子高生オリンピアンとなる堀川は「五輪では自分の滑りをして、(現地観戦した)平昌五輪で味わった感動を次は皆さんに届けたい」と抱負を述べた。
 高校入学後は1、2年時にインターハイを連覇。年を重ねるごとに力をつけてきたが、今季、ディベロップメント強化選手に選出されると、その成長が急加速した。レベルの高い環境で練習を積み、同部の和田貴志監督(44)が「想像していなかった」と驚くほどの成長ぶり。国内トップ選手との距離を一気に縮めた。
 W杯前半戦に出場した昨年の海外遠征中、憧れの選手だという高木美帆(27、日体大職、帯南商高出)と練習を共にする機会にも恵まれた。日本女子エースの後ろについて滑り、コーナーでの左足の使い方の技術を吸収。また、極度の緊張に襲われた代表選考会中には「緊張を集中に変えるんだよ」と精神面の助言を受け、五輪切符獲得につなげた。
 今後は19日に帯広を離れ、長野で合宿中の日本代表チームに合流。北京五輪女子5000メートルが行われる2月10日に向けて最終調整に入る。堀川は「今がスケート人生の最大だとは思っていない。今の自分が世界のどの位置にいるかを知って、4年後、8年後につなげたい」と力を込めた。

■プロフィール

 堀川 桃香 (ほりかわ・ももか) 2003年7月10日、大樹町生まれ。4歳からスピードスケートを始め、大樹中2、3年時に全国中学大会女子3000メートルで連覇。白樺高では、1、2年時のインターハイで2年連続2冠を達成した。昨年末の北京五輪代表選考会女子5000メートルでは、7分10秒49の日本ジュニア記録をマークし、2位に入った。164センチ。家族は両親と兄2人、姉、弟。

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