畔柳亨丞 5年目のブレークへ 武田久コーチ直伝の新球に挑戦中 新庄監督からもDMで…
5年目の飛躍を期し、秋季キャンプに臨んでいる畔柳
■秋季キャンプ(11月7日、エスコンフィールド北海道)
レジェンド守護神のイチオシ!
日本ハムの畔柳亨丞投手(22)が武田久投手コーチ(47)の助言で新球の習得に取り組んでいる。打者の内角をえぐるボールをマスターし、5年目の飛躍につなげる。
3度セーブ王に輝いた武田コーチが、来季のブレーク候補の一人に挙げるのが4年目のシーズンを終えた畔柳だ。優勝争い真っただ中の9月中旬に今季初昇格すると、中継ぎとしてしびれる場面での登板も経験。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージまで1軍に帯同した。
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憧れの存在から高評価 「ありがたいです」
ブルペン担当の同コーチは、そんな右腕の姿に目を細めていた。「後半、少ないチャンスを生かした。根が真面目で向上心があるんだろうなと。マウンドで闘志も出るし、バッターに向かっていく姿勢が気持ちいい。気迫が伝わりますよね」
そんな熱いまなざしに、当の本人も「ありがたいですね。『来年、勝負だぞ』と言われているので、そうやって期待してくださることはありがたいです」と感謝している。
畔柳にとって、現役時代にリリーフで実績豊富な同コーチは目指すべき投手像だ。「背丈もそんな大きくないですし、自分もそういうタイプのピッチャーなので。話を聞いていてメンタル面のことや技術的なことも。シーズン中、ブルペンに入っていた時に聞くこともありましたし、久さんから教えていただくこともあった。投げていない時もいい勉強になりました」
秋季キャンプで指導する武田久コーチ
球種はやはり代名詞の…
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ピッチングの幅を広げるため、提案してくれたのが自身の代名詞だったシュートの習得だ。これまでほぼ投げてこなかった球種だが、すぐさま挑戦を決意した。
「久さんからずっとシュートを覚えた方がいいと言われていて。カットボールが自分の武器になっている一つの球ではあったんですけど、長く投げていくにつれて右バッターに食い込んでいく球があった方が、よりカットボールや真っすぐが生きていくじゃないかなと思って。僕は曲がり球が得意なので、シュートみたいに右バッターに食い込む球が変化球で苦手な部分があった。真っすぐもカット気味なんですけど、シュートを投げることによって真っすぐのかかりも良くなるので一石二鳥なのかなと思います」
まだ試合で投げたことはないが、秋季キャンプでも意欲的に取り組んでいる。ブルペンでの投球練習では、トラックマンで数値を計測。「真っすぐとどれだけ離れているとか見られたりするので、球種的には良い球になっているかなと思います」と手応えを感じている。

指揮官からのメッセージに気合上昇
その様子を見ていたかのように、新庄監督からもインスタグラムのDMで「シュート覚えてくれ」とメッセージが届いた。
今キャンプはファイナルアップデート中で参加していないが「新庄監督は陰で見ているタイプだと思う。確認してくれていると思うので、常に見られている意識を持ちながら。自分の中でも緊張感がより一層、高まるので、シュートやフォークの精度を高めていきたいです」と表情を引き締めた。
2026年シーズンの主役は俺だ!
ドラフト同期では達、福島、柳川が1軍で実績を積んでおり、今年のドラフトでは同学年が5選手指名された。
来季に向けて、武田コーチの期待は大きい。「個人的には、リリーフで活躍してほしいなっていうのはある。(シーズン)最後の球を投げられれば、勝ちパターンの争いにも入っていける。来年はブレークの年でしょう。飛躍の年にしないと」。首脳陣のゲキを受け、背番号46がネクストブレークに名乗りを上げる。
キャッチボールを終えた畔柳(左)と福島