畔柳亨丞 苦しみながらも1回無失点 先輩リリーバーから収穫の日々
九回を無失点に抑え、ベンチに戻る畔柳=撮影・小田岳史
■パ・リーグ22回戦 ロッテ2-0日本ハム(9月22日、エスコンフィールド北海道)
防御率0.00を継続
訪れたチャンスを逃すわけにはいかない―。日本ハムの畔柳亨丞投手(22)が2点追う九回、3番手でマウンドに上がった。
今季3試合目の登板は、先頭の茶谷に内野安打での出塁を許すなど、1死一、三塁のピンチを迎えた。それでも、その後は小川がセーフティースクイズ失敗の捕邪飛、そして西川を二ゴロに仕留めて、なんとか無失点で切り抜けた。「こういう日もあるかなって感じですけど、結果的にゼロで抑えられたので、良かったかなと思います」。そう話したように、無失点ピッチングに安堵した。
九回、3番手で登板の畔柳=撮影・宮永春希
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激アツのタイミングで昇格
チームが熾烈(しれつ)な優勝争いを繰り広げる中、今月13日に1軍合流した。
8月中旬に肘の負傷から復帰してからは、ファームでも3試合しか投げてなかったが、それでも声がかかった。しかも、先発として球数を増やしている段階だっただけに、自身も驚きのタイミングで「けが明けすぐだったので、マジかという感じだった」。ただ「来た以上はやるしかない」と腹をくくった。
新庄監督からのDMでさらに奮起
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そして昇格後初登板となった15日の西武戦(エスコン)で1回を無失点に抑えると、新庄監督から「八回を投げられるように頑張れ」とのDM(ダイレクトメッセージ)も届いた。

レジェンド左腕からも吸収
そして緊張感あふれる日々は、4年目右腕にとって、大きな経験となっている。中継ぎとしての過ごし方も、全員がお手本となる。「毎日(肩を)つくるので、やっぱり疲労とかすごい。中継ぎの皆さんはそれでずっと1年間戦ってきているので、あらためて先輩方のすごみが分かった」
特に通算900試合登板まで、あと1に迫る宮西にはケアの重要さなどを教わった。「実績がある方が言っていることは間違っていないと思うので、良い先輩方が1軍にはいるので、どんどん自分のものにしていけたら」。そんな右腕も試合前にはピラティスを行うなど、新たなルーティンも確立されつつある。
逆転Vへ粉骨砕身
この日は敗れてしまったが「目の前の一戦を勝ちにいくということだけ。ミスとかも、負けたこととかも関係なく、とにかく勝つことに集中してやっていきたい」。逆転Vの可能性をつなぐために、強い気持ちを持ってマウンドに立つ。
