ファイターズ
2025/05/17 16:35 NEW

復活を果たした玉井大翔 武田久コーチが語る魅力「俺らの仕事はスピードガンコンテストじゃない」

練習中、笑顔を見せる玉井(左)=撮影・松本奈央

昨季1軍登板ゼロからの復活

 日本ハムの玉井大翔投手(32)が、ブルペン陣の中で存在感を示している。

 昨季は腰痛の影響もあり、1軍登板ゼロ。復活を期した今季は、3日の西武戦(エスコン)で576日ぶりに1軍マウンドに上がった。14日のオリックス戦(同)では、今季初ホールドをマークした。

絶大な信頼 武田コーチ「送り出す側としても安心」

 現役時代、リリーフ一筋で通算534試合に登板した武田久投手コーチ(46)が、同じような境遇の道産子右腕に大きな期待を寄せている。

 プロ9年目の玉井は、プロ入りから全てリリーフで332試合に登板。ブルペン担当の武田投手コーチにとって、実績豊富なリリーバーは頼れる存在だという。

 「ピッチングができる。今は球が速くて勢いがある投手が多いけれど、玉井とか技術のあるピッチャーは球が浮かない。しっかり低めに投げてゴロを打たせてピッチングができるから、送り出す側としても安心できます。経験もあるから自分を分かっている。厳しい場面でもエイヤーと投げたりしない。ある程度、コントロールで際どい所に投げていったり、ボールから入ったりできる。行き当たりばったりなピッチングをしない。インコースにどんどんシュート投げるし、いいですよね。ベース盤を横にも使って、奥行きも使ったりとか。そうやらないと(プロで長く)生き残っていけない。勢いで抑えられるけど、技術がないとこの世界、そんな甘くないですから」

2024年11月の秋季キャンプで武田コーチ(左)が見守る中、投球練習する玉井

 

スピードを上回る投球術

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