水谷瞬 ドラ2外野手エドポロケインの弟子入り志願にアンサー「お互いに切磋琢磨してー」
横尾コーチ(左)が見守る中、打撃練習をする水谷=撮影・松本奈央
■秋季キャンプ(11月6日、エスコンフィールド北海道)
期待の逸材から〝指名〟
日本ハムの水谷瞬外野手(24)が今秋のドラフト会議でドラフト2位指名を受けたエドポロケイン外野手(22=大阪学院大)について言及した。入団が確実視される大型ルーキーから弟子入り志願を受けており、アンサー。質問なども快く受け入れる考えを示した。
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エドポロはパワフルなスイングが持ち味の右の強打者。ポジションは外野で、身体能力が高い。ドラフト後は、水谷や万波への憧れを口にして「一緒にプレーしてみたい。バッティングも、守備も聞いてみたい」と熱望していた。
もともと注目していた大型外野手
エドポロの父はナイジェリア人で母は韓国人。似たようなバックグラウンドを持つ水谷は、後輩の願いを伝え聞き「弟子入り…僕は弟子入りされるほどの選手ではないです(笑)。ただ、彼のことは高校時代から知っていましたし、兄貴も中学校ぐらいから知っていました。当時から体がでかかったですからね」と印象を明かした。
外野特守をする水谷(中央)
格闘家の兄から連絡も
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野球から総合格闘技に転向し、RIZINなどで活躍している兄のエドポロキングとは同学年。共通の知人を通じて「(弟のことを)よろしく」と連絡を受けていた。もちろん、気にかけている選手の一人で「同じルーツということもあるので、お互いに切磋琢磨して。もともと、そういうルーツを持つ人たちで野球界、日本のスポーツ界を盛り上げていけたらと思っていて。彼がどういうメンタリティーで臨むか分からないですけど、野球に限らず、お互いに頑張れたらなと思っています」と共闘を呼びかけた。
10月23日、日本ハムから2位指名を受け、格闘家の兄(右)と写真に納まるエドポロ
さらなる飛躍へ来る者拒まず
昨年と今年の1軍での活躍を経て、プロ野球の門を叩く新人から、憧れの対象として見られるようになった。本人は恐縮しつつ「僕が彼の上を行っているとは思わない。でも年代は近いですし、目標として名前を出してもらえるようになったということは、成長を感じるし、うれしいことです」と笑みをこぼした。
入団後、頼られることは歓迎だ。質問や相談があれば受け入れるつもりで「教えられるようなことがあるか分からないですけど、聞かれたら僕の考えは説明します」と想定。「教えて自分にデメリットがあるわけではない。忘れかけていることもあるでしょうし、説明することによって僕の中でもかみ砕いて、再確認できる」と前向きに言葉をつないだ。
球界を代表する存在へ
同じような境遇の人に対し、できることがないか常に考えてきた。「僕らが子どもの頃よりは、八村さん(NBAレイカーズ)たちが活躍して、(取り巻く環境が)変わっているとは思う。僕も微力ですけど、力になりたいと思っています」
水谷は明るい未来を信じて、野球と向き合っている。
