ファイターズ
2021/09/09 15:59

大海きょうドラ1対決 早川に勝つ!

9勝目を懸けて伊藤がきょう7日、楽天戦に先発する。相手は同期の左腕・早川。熱いドラ1対決に注目だ!

 勝利は譲らない。日本ハムドラフト1位ルーキーの伊藤大海投手(24)がきょう7日、札幌ドームで行われる楽天戦で先発を務める。相手の先発もドラ1新人の早川隆久投手(23)で、初の投げ合いが実現する。東京五輪で金メダルも獲得した道産子右腕は平常心でマウンドに上がり、注目の対決を制す。

 あくまでも自然体で

 必要以上に意識することはない。早川との“ドラ1対決”を迎える伊藤は周囲の注目をよそに、自然体だった。「(早川が)やせこけてきているので、大丈夫かなと。疲れているのかな」と冗談交じりの“ジャブ”を入れつつ、「相手より先にマウンドを降りたくないというのは、いつも思っています」と負けん気の強さをのぞかせた。


 前回8月29日の西武戦で9回134球を投げ、プロ初完封勝利を飾った。開幕からローテーションを守って8勝を挙げ、防御率は2・54。侍ジャパンにも追加招集され、東京五輪の金メダル獲得に貢献した。ここまで4球団競合の末に楽天入りした早川を上回るインパクト、数字を残している。


 アマ時代は互いに大学日本代表に名を連ねた。左右の違いはあっても150キロを超える直球を投げ、精度の高い変化球を併せ持つ。総合力が高い。伊藤はライバルとの関係性に触れ「代表でちょっと話すぐらい。プロ入りのときには、お互い頑張ろうねという連絡はしました」と振り返った。


 パ・リーグの新人王争いは現在、オリックスの宮城が11勝、防御率1・99でリードしているが、伊藤も高いレベルで追随している。「そういうふうに評価されるような選手になるために、後半もしっかり投げ抜きたい」。絶大な信頼を寄せられる背番号17が、チームに希望をもたらす。  (榎本真之)

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