伊藤大海の沢村賞受賞 チームメートから祝福の声続々 「来年は獲らせません」とコメントしたのは?
今川に福島、畔柳、達、北山が登場!
日本ハムの伊藤大海投手(28)がプロ5年目で自身初の沢村賞を獲得した。投手最高の栄誉を手にし、一緒に戦ってきたチームメートたちから祝福の声が相次いだ。
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北海道出身選手では初の快挙。ドラフト同期で同じ道産子の今川優馬外野手(28)は感慨深げだった。
29日、エスコンでの秋季練習で笑顔を見せる今川=撮影・桜田史宏
「誇りに思います。選ばれるだろうなと思っていましたけど、エースの名にふさわしい活躍をしていたので。すごいなと思いますし、高校(駒大苫小牧)時代から見てきて、大学時代に練習試合で対戦したことがあるんですけど、大海の球の衝撃度はプロに入っても塗り替えられないです。2打数2三振したんですよ。本当、見たことがないストレートの速さ。ボールがすごいデカく見えました。これがプロに行く選手なんだなと初めて実感しました。プロでも、5年連続規定(投球回に到達)ですもんね。けがなくやれているのがすごいです。自分と向き合っている姿、トレーニングとか見ていると、それだけの成績を残すのは当然。あらためてすごいなと。大海の夢は、道民みんなの夢だと思う。僕もそう言ってもらえるように頑張りたいです」
マウンドに向かうまでの準備にも感服
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後輩たちにとっても、エースは目指すべき存在だ。高卒4年目の福島蓮投手(22)は、同じ先発投手としてその姿を間近で見てきた。
シーズン中、伊藤(右)と言葉を交わす福島
「素晴らしいですね。すごいです。シンプルに。ずっと(沢村賞を)獲りたいと言っていたので、うれしいです。(シーズン中は)何かもう、投げるたびにすごかったですね。投げるまでの1週間もそうですけど。ケアもするし、ちゃんとウエートもするし、みんなするんですけど、けがをせずに190何イニングも投げる、バケモンですね。意味が分からないです(笑)。マジですごいです。僕も(来季)規定(投球回)は投げられたら良いですね。190(イニング)とは言わないですけど、いずれは投げたいし、中4で投げるほど必要とされる選手なのがすごいですよね。僕らにはそんな要望は来ないので。目の前に手本がいるので、そういう選手になりたいです」
その姿にほれぼれ「あれがエースなんだな」
シーズン終盤に中継ぎで1軍に定着した畔柳亨丞投手(22)は、入団時から目標の選手に伊藤の名を挙げてきた。インスタグラムのDMで「おめでとうございます」とメッセージを送ったという。

「投球回数もダントツで、最多勝利で奪三振も一番で、文句のつけようがない沢村賞だと思います。本当にすごすぎます。おめでとうございます。(シーズン)最後の方、15勝目指して中4とかで先発していたのを見ていたので、それですぐCS(クライマックスシリーズ)に入ってまた投げて、抑えてということをやられていた。あれだけ投げてけがをしないのがまず、すごいなというのと、シンプルにザ・エースというか、あれがエースなんだなと、見ていてすごい刺激になりました。変化球、シュート、フォークボールだったり、大海さんの、投げ方に対する意識は自分から質問しました」
〝らしさ満点〟の祝福メッセージ
対抗心を燃やす選手もいる。今季8勝を挙げるなどブレークした達孝太投手(21)だ。
24日、鎌ケ谷での秋季練習に参加した達
「うれしいですけど、先に獲られたなという感じです。今年はおめでとうございます、ですが、来年は獲らせません。沢村賞、1回は獲りたいですね、1回は。(来年から選考基準の1つが)8完投になりましたが、10完投をクリアしたいです。獲ってもいないのに(笑)。緩和していいのか、と思いますけどね。前の基準を目指したいですね。10完投、200イニング。200イニングはいってみたいですね。25試合で、8回投げたらいいんですかね? 10完投できればいきますね。そう思うと、10完投、必要ですね」
こちらもライバルに名乗り!
沢村賞奪取を誓う選手は、もう1人いる。プライベートでも親交が深い北山亘基投手(26)は受賞決定後、LINEで「おめでとうございます」と祝福メッセージを送った。
29日、エスコンでの秋季練習に参加した北山
「うれしい半分、悔しい半分ですね。自分もいずれ獲りたいと思っていますし、今年、切磋琢磨させてもらった自チームの投手から(にの受賞)。今年、エースとして引っ張ってもらった人なので当然、チームの中でも一番ですし、今年12球団トップという評価で当然そこは納得できるところですし、尊敬している先輩ですけど、半分、悔しさはありますね。ライバルだと思ってやらせてもらっているので。(開幕から)中6日で回り続けていることが一番すごいです。僕も来季はそこが一番の目標ですし、ただ中6日でけがせずに投げ続けたらタイトルに絡んでいけるんだなと思いますし、僕もそれを感じたシーズンだった。この内容で1年、中6日で回ったら僕も可能性が十分あるんじゃないかなって思っているので、とにかく僕も中6日で投げたいですね。来年は大海さんから奪い獲りますよ。達も狙っている? まだ早いですね(笑)。達が獲る前に僕が取ります」