白井陽斗が右太もも裏負傷から復帰 「どの試合もサッカー人生に関わる」千葉戦へ照準
山形戦で右ハムストリングスを痛めたFW白井が全体練習でフルメニューを消化。千葉戦での復帰を目指す=撮影・宮西雄太郎
■10月29日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は29日、札幌市内で第35節・千葉戦(11月2日、フクアリ)へ向けて全体トレーニングを行った。4日の山形戦で右太もも裏を負傷したFW白井陽斗(26)は、元気な姿でフルメニューを消化。早期のリーグ戦復帰へ「僕は行けますが、選ぶのは監督。(今節の出場を)信じてやっていきたい」と力を込めた。
負傷した山形戦から3週間で復帰
勇気ある決断が、功を奏した。山形戦の前半26分。スプリントの際に右ハムストリングスを故障した背番号71は、プレー続行に自らNGサインを出してピッチへ倒れ込んだ。「できるかなとも思いましたけど、あそこで止めました。残り(シーズンが)少ない中で、今年は全部できなくなる方が痛手と思って」。肉離れした患部は大事に至らず、約3週間でピッチに舞い戻った。
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レギュラーを有力視されて臨んだ今季は、苦難の連続だった。沖縄キャンプ中に行われた1月末のトレーニングマッチで右太もも裏を痛め、初出場は第7節・愛媛戦までずれ込んだ。復帰後はコンスタントに出場を重ね、9月には2試合連続得点をマーク。尻上がりに調子を上げたが、勝負の秋に再び戦線離脱を余儀なくされた。
出遅れ→上昇→戦線離脱→「あと4試合。思う存分…」
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チームに貢献できない悔しさと、アスリートとしての価値を証明できないもどかしさを人一倍感じてきた。「どの試合もサッカー人生に関わると思いながらやっているし、試合に使ってもらう以上は求められるプレーをしなければいけない。毎試合、常に結果を意識しています」。そんな責任感を胸に抱くから、絶対目標であるJ1昇格が厳しくなった現実を強く悔いている。
ただ、どんなに後悔しても時間は巻き戻せないから、今は必死に前を向く。「言い方が難しいけど、終わり良ければ…。このメンバーでサッカーができるのは、あと4試合。思う存分、楽しみながらやりたい」。さまざまな感情を胸にたたんで、次戦もベストを尽くす構えだ。

見ていて楽しいけど、相手にすると―
自動昇格の可能性を残す3位・千葉はハードワークの意識が高く、多種多様なパターンでオフェンスを展開する厄介な相手だ。1-3で敗れた3月の前回対戦をスタンドから見守った白井は「攻撃が速くて見ていて楽しいけど、相手にすると嫌なサッカー」と警戒する。
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そんな強い相手に対して臆することなく、攻撃的姿勢を貫くのが札幌の哲学だ。「自分たちも同じようなサッカーをすれば勝てると思います。「(フクアリは)去年、天皇杯で負けているので、良い思い出ができるように頑張ります」。困難なシーズンも最後まで、力強く走り抜ける。
