２３日のドラフト会議で、石井の弟・巧（ＮＴＴ東日本）がヤクルトに６位指名された。当日は夫人と速報をチェックしていたそうで「自分がトイレに行っている時に、奥さんが『巧くん６位だよ』って。マジかって。家族も大喜びしていましたね」。栃木の実家では、両親らがヤクルトで乾杯。「おやじがフライングでヤクルトを買っていて、早すぎだろって言っていたんですけど」と自分のことのように喜んでいた。

　７学年下の弟は、同じ内野手。幼少期から兄の背中を負ってきた。「頑張り屋というか、向上心がありますね。ショートで（最近は）セカンドもやり出して。（社会人では侍ジャパン監督の）井端さんが（臨時）コーチで、考え方とか動きも変わってきたみたいです」。兄弟でのプロ入りの夢を実現し、「楽しみですね。年が離れているので、試合を観に行ったりはしましたけど、一緒のグラウンドでやることはなかった。大変だろうけど、頑張ってほしいですね」と目を細めていた。

　石井といえば、実家が米農家を営んでおり、独自ブランド「石井米」はエスコンの球場グルメで使用されるなど人気が高い。今年の新米はすでにネットで売り切れ。ヤクルトの本拠地・神宮球場と争奪戦になる可能性もあるが「おやじにも倍、働いてもらわないと。（田んぼの）面積、倍にしてもらいます（笑）」とのことでした。