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2025/10/27 20:40 NEW

エドポロケインはなぜ2位だったのか 下位指名候補「びっくり」急浮上の理由は「目に見えない評価」

直筆の色紙を手に記念撮影するエドポロ=撮影・近藤裕介

素材型からの脱却

 日本ハムからドラフト2位で指名された大阪学院大のエドポロケイン外野手(22)は、ドラフト会議直前まで下位指名の候補だった。外れ1位で広島と競合した同じ大学生外野手の平川蓮(仙台大)を抽選で外すなど、さまざまな外的要因はもちろん、指名順に影響した。ただ、評価を上げた理由は別にある。圧倒的なフィジカルや、リーグ戦の結果ではない。スカウトの目が光ったのは、グラウンド外での姿だった。

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期待値と技術面の不足

 大渕GM補佐兼スカウト部長は、エドポロが評価を上げた時期について「(大学)4年の秋」だと明言した。つまり、最近だ。「春に見た時はまだ、素材型だよな、という(評価だった)。そうすると、4位ぐらいで獲れた方がいいよねという感じでした」。規格外のパワー、ボールを飛ばす力に対する期待値は元々高かったが、技術面の不足は否めなかった。

 2位での指名に、エドポロ自身も驚いた。「良くて3位かなと思っていたので、2位はびっくりしました」

大渕GM補佐兼スカウト部長(左)からあいさつを受けるエドポロ

 

将来性につながるもの

 なぜ、評価が急浮上したのか。球団は現時点での能力ではなく、「これから伸びていくかどうか」を判断基準にした。同部長は「基本的にフィジカルがあるのは誰が見ても分かる。ただ、技術は今は足りないです。その技術を改善する努力ができるか、思考する頭があるか、というのは、われわれスカウトが見なきゃいけないところ」と、着目したポイントを明かした。

上位指名で勝負する決め手となった担当スカウトからの報告

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