田宮裕涼が打撃改善へ 「自分ではこう動いているはずなのに全然違う」9月以降に低迷した理由とは
秋季練習に参加し、打撃練習を行う田宮=撮影・小田岳史
■秋季練習(10月27日、エスコンフィールド北海道)
自身の課題と向き合う
日本ハムの田宮裕涼捕手(25)が27日、エスコンフィールド北海道で行われた秋季練習に参加し、フリーバッティングなどで汗を流した。今季後半戦では主戦捕手としてチームをけん引。優勝争いの中で感じた自身の課題をオフ期間で改善し、来季は年間を通しての正捕手を目指す。
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キャンプからいろいろ試したい
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秋季練習4日目を迎えたエスコンのグラウンドに、この日初めてバッティングケージが設置された。練習に参加した野手陣の中でただ1人打席に立ち、何度もバットを振り続けていたのが田宮だった。「久しぶりの外でのバッティングだったので、どんな感じになるかなと思って。(秋季)キャンプからは、自分なりにいろいろ試してやっていきたいなと思います」。

2軍での練習がレベルアップに
プロ7年目となった今季は、2年連続となる開幕スタメンの座を射止めて金村のプロ初完封勝利を好リードで支えたものの、持ち味とする打撃の調子が振るわず、5月中旬には2軍落ちを経験した。その後、鎌ケ谷で復調すると、6月中旬の1軍再昇格後から8月末までは打率.302、4本塁打をマークした。「2軍に一度行きましたけど、しっかり下で練習できたからこそ、1軍に上がってすぐ打てたと思いますし、去年はしてこなかった経験を今年はしていたので、自分がレベルアップするには良かったかなと思いますね」。後半戦では先発マスクを被る試合も増え、チームの主戦捕手の座をつかみ取った。

9月以降の打率は.190
激しい優勝争いの中で、攻守でチームを勝利に導くことを求められる日々。心身にのしかかっていた重圧が、打撃の調子を狂わせた。9月以降の打率は.190にとどまり、本塁打も生まれなかった。「9月の最後の方は打てていなかった時があったので。そういう時には、自分ではこう動いているはずなのに(実際は)全然違うな、という感覚がすごく多かったです」。
攻守の改善ポイント
この1年の戦いを踏まえ、オフ期間には改善したいポイントを2つ挙げる。守備面ではキャッチングを挙げ、「数値も出ていますし、そこを改善していくのが一番」。そして攻撃面では、調子の波を安定させるための体の使い方の確認だ。「(体の)動き方を確実に安定できるように。シーズン中は良い時はいいんですけど、疲れてきたりしてくると、だんだん思っているよりもちょっと違う感覚になっていたり、いつも通り動いているはずでも違う動きになっていたり、というのがあるので。そこをしっかり直せるような感覚をつくっていけたらなと思っています」。今季は捕手陣最多となる65試合での先発マスクを経験した。激化するポジション争いの中で存在感を示し、正捕手の座を射止めるべく、さらなる進化を遂げてみせる。

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