《水戸戦後》可能性が0.1%でもある限り我々は最後までベストを尽くす《柴田Talk》
■J2第34節 札幌0-1水戸(10月26日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
試合後、取材に応じた柴田慎吾監督(40)の一問一答は以下の通り。
―試合を振り返って
「勝てなかったということに尽きます。以上です」
―見せ場をつくりながらも無得点に終わった
「ちょっとしたタイミングを逃したこと、ラストのクオリティーを欠いたこと。ゴールを決める上で肝になるところでズレが生じた印象です」
―近藤、高嶺ら攻守の核となる選手が水戸相手に持ち味を発揮しきれなかった
「高嶺に関してはビルドアップに関しても顔を出しながら良くやってくれたと思っています。ミドルシュートは相当警戒されていたと思いますが。セカンドボールは水戸のストロングで、そこの奪い合いでいつも以上に勝てなかったので、そういう風に見えるのかなと思います。ただ彼の能力でいえば、もっと違うよという見方なのかもしれませんが、個人的にはそんなに悪い印象はないです。近藤に関しても間違いなく警戒されるうちの一人。警戒された中でも突破し、最後にクロスをしっかり通す。それがプレーヤーとしての価値だと思う。そういった意味では結果に結びつかなかった。アタッカーに対しては、振り返りやトレーニングを含めて要求していきたい」
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―自動昇格の可能性が消え、PO圏進出もますます厳しくなった
「おっしゃるとおりです。今まさしく(他会場で)ゲームをやっている試合によっては…というところ。それでも可能性が1%、0.1%でもある限り我々は最後までベストを尽くす。たとえ可能性がなくなっても残り試合は日頃から応援してくださる方のためにも、またプロとして同じ熱量、エネルギーを持つ。すごく難しい状況とは思うけど、僕自身も含めて誓ってやっていきたい」
―西野がパクミンギュを追い越す動きが多かった。左サイドの攻撃イメージは
「ワイドに起点ができたときはポケットに入っていく。スペースでシャドーの選手が前を向いたときにはFWが入るアクションを起こしていく。それが我々の狙い。その中で2、3列目からボランチやサイドバックが飛び出すことも狙いの1つ。そこは良かった。ただ、点に結びついてない。タイミング、クオリティー、前を向けるところで向く。そこは引き続きやっていきたい。ミンギュは前半で交代という判断になりましたが、アタックのところで物足りなさを感じていました」
―荒野を投入して攻撃に変化があった
「左サイドの攻撃の活性化のところで(長谷川)竜也をワイドにすることで、右足の左サイドの選手になる。プレッシャーを受けても内側にカットインしながらゴール方向へ向かえる。逆足の選手のメリットを狙った。相手は4バックなので集まってきたときには対角へ。何シーンかは狙い通りのプレーがあった。竜也が左のワイドにいるので、荒野拓馬をシャドーにと決断しました」
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―後半は近藤を呼び寄せて指示を送る場面もあった
「再三、対角のボールが入るシーンがあった。最後にそこで突破しきる、クロスを上げきる。当然コンビネーションもありますが、そこがアタッカーとしての価値だと思う。後半も必ずチャンスが来るから、価値を証明してこいと。最後に結果でチームを勝利に導いてほしい。他の選手には1対1だけにならないよう、しっかり走ることを伝えますが、彼の性格も含めて発破を掛けた方がグッとなる選手なので、試合中も要求しました」
―宮澤の状態は
「詳しくは検査をしてみないとってところです。痛みというよりも筋肉に張りが出た。彼のキャリアの中でこういうケガはあったでしょうし、これ以上は危険だと判断した。ここでダメになると完全にダメになってしまうので、やめておきますという話だったので交代を決断しました」