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2025/11/04 15:05 NEW

【電撃就任】室蘭シャークス新監督に〝ミスター北海道〟船尾隆広さん 都市対抗北海道地区1次予選敗退で白羽の矢

31年ぶりに古巣・室蘭シャークスのユニホームを着ることになった船尾新監督=撮影・西川薫

初の外部監督としてチーム立て直しへ

 社会人野球の日本製鉄室蘭シャークスの新監督に、1994年に新日鉄室蘭が休部するまで5年間プレーした船尾隆広氏(54)が就任した。シャークスは今年の都市対抗野球北海道地区予選で、クラブチームに2敗。27年ぶりに2次予選進出を逃した。23年10月に就任した広浜大輔前監督(44)は退任した。新体制は11月4日に始動。10月まで札幌大でヘッドコーチを務めていた船尾新監督は、チーム初の外部監督として、来年の都市対抗と日本選手権出場へチームの立て直しに着手する。

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 「1番、センター・船尾」が、指揮官として31年ぶりに室蘭に帰ってきた。古巣の苦境を救うべく、31年ぶりに古巣のユニホームに袖を通すことになった。「お世話になったチームに、まだ何も恩返しできていない、という思いは、ずっと気持ちの奥底にあった。今回(監督就任の)お話をいただいて、恩返しするチャンスもらった。お断りする理由が何一つなかった」。この日、日本製鉄室蘭球場で初のミーティングを行い「とにかく勝つのみなので、一生懸命やろう」と選手にゲキを飛ばした。

札幌大谷高監督→札幌大ヘッドコーチ→シャークス新監督

 昨春、14年から監督を務めた札幌大谷高を一身上の都合で退職。函館有斗(現函館大有斗)高の1学年上で新日鉄室蘭でも一緒にプレーした沢田良二さん(55)が経営する千歳市内の野球ショップ「23(ツースリー)」に勤務する傍ら、今春、札幌大のヘッドコーチに就任。佐藤真一監督(60)の右腕として秋の札幌6大学野球リーグ戦優勝を支えた。

5月1日、札幌6大学野球で初陣初勝利した札幌大の佐藤真一監督(左)と船尾ヘッドコーチ(中央)

 

 94年の休部に伴い移籍したが、チームのことは気になっていた。「OBなので、NTTの野球部もなくなって、一番気になることは、やっぱりシャークスだった。都市対抗、今年は1次予選で負けていたこともあって、さらに気になっていた」。9月にプレドで行われた日本選手権北海道予選で、2試合を見た。「選手の力は遜色ない」と感じていた。

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