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2025/09/24 18:30 NEW

札幌大が2年連続V 〝谷間世代のエース〟宮田文仁が1失点完投勝利【札幌6大学野球】

1試合を残して2年連続の優勝を果たし、喜ぶ札幌大ナイン=撮影・西川薫

■札幌6大学野球秋季リーグ戦(9月24日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
▽第2節4日目 札幌大(8勝1敗)3-1札幌国際大(2勝7敗)

10月12日から明治神宮大会出場権懸け決定戦

 首位の札幌大が3-1で札幌国際大を下し、1試合残して2年連続の通算34度目の優勝を決めた。先発の宮田文仁投手(4年、苫小牧中央)が1失点完投で4勝目をマーク。昨秋の明治神宮野球大会後にコーチから昇格した元ヤクルトの佐藤真一監督(60)は、うれしい監督初Vとなった。札幌大は10月12日から札幌円山で行われる北海道6大学優勝の東農大北海道と明治神宮野球大会の切符を懸け、2勝先勝方式の北海道代表決定戦を戦う。

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 エースナンバー18を背負う宮田が、八回に利き手の薬指を親指で切りながらも、111球の力投。九回2死から左中間を破る長打を打たれたが、伊藤翼中堅手(4年、白樺)が三塁へ好送球しゲームセット。「最後は本当に気合で出し切ろうと。きょうは最後まで投げ切りたい思いがあって、監督もそれで行かせてくれたので、本当にありがたい。最後のアウトも野手が良いプレーで終われたので、チーム一丸の勝利」。右腕でガッツポーズしながら、マウンドの歓喜の輪に飛び込んだ。

九回2死、左中間に長打を打たれるも、伊藤中堅手が三塁で補殺し、ガッツポーズする札幌大の宮田(左)

 

昨秋の明治神宮大会に出場したことが転機に

 昨年はエース長谷隼兵(23、北海道ガス)がフル回転の活躍で34季ぶりのリーグ制覇を成し遂げ、勢いそのままに明治神宮大会北海道代表決定戦にも勝利。本大会は1-2で2回戦の天理に敗れたが「神宮にまず出場できたことがすごく大きい。今まで優勝とか全然見えなかった中で、一度全国を知ったことで、もう一度行こう、という空気がチームの中に生まれた。それはひとつ、今年の原動力にもなった」。

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