大学・社会人野球
2024/11/21 22:45

38年ぶり出場の札幌大は逆転負け エース長谷にアクシデント【明治神宮大会大学の部】

一回、1死二塁、天理大の大森を投ゴロに打ち取る札幌大・長谷=撮影・中川明紀

■明治神宮野球大会第2日(11月21日、東京・明治神宮球場)
▽2回戦 天理大2ー1札幌大

 38年ぶり9度目出場の札幌大は、1-2で天理大に敗れ、38年ぶりの1勝はならなかった。一回に無死満塁から4番・佐野翔騎郎右翼手(4年)の犠飛で先制したが、先発したエース左腕・長谷隼兵投手(4年)が五回に2失点で逆転を許し途中降板。打線は再三の好機に決定打が出ず、2大会連続の4強入りを逃した。

大学最後の投球は不完全燃焼「自分の弱さ出た」

 エース長谷が両足に痛みを抱える中、限界までマウンドに立ち続けた。大学最後の投球は5回6安打2失点、奪三振2、3四死球と不完全燃焼。「最後の最後で、自分の弱さが出たのが2点だったかな」。全日本選手権21度と合わせて30度目の全国大会の節目を勝利で飾ることはできなかった。

六回から2番手で登板した札幌大・宮田投手

 

開始早々打球が左足を直撃

 試合開始が約2時間遅れる中、初めての神宮大会のマウンドに向かったが、開始早々にエースをアクシデントが襲った。先頭打者の打球を左足に受けたが「影響はなかった」と、その後も続投。しかし、二回に遊ゴロで一塁へ全力疾走。普段は立たない打席での疲労が長谷の投球に狂いを生じさせた。四回2死で空振り三振すると、両足が悲鳴を上げた。治療を施し五回のマウンドに向かったが、四球と連続安打で無死満塁の危機を招くと、2本の犠飛で逆転を許し五回でマウンドを後輩へ託した。「自分の痛みとチームのことを考え、このまま投げても迷惑かなと思い、コーチとも話してマウンドを降りる決断をした」。その後はベンチ最前列で最後まで仲間を鼓舞し続けた。

旭川龍谷時代の恩師が「あいつのおかげで…」

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