WEEDしらおい 2年連続2次予選へ王手 シャークスは27年ぶり1次敗退【都市対抗野球1次予選】
WEEDしらおいが、日本製鉄室蘭シャークスを下して、2年連続の2次予選に王手をかけた=撮影・西川薫
■都市対抗野球北海道地区1次予選(6月22日、栗山町民)
▽敗者復活戦 日本製鉄室蘭シャークス0-4WEEDしらおい
23日最後の椅子懸けウイン北広島と対戦
1次予選の初戦で惜敗したWEEDしらおいが4-0で日本製鉄室蘭シャークスを撃破。先発した太田裕也投手(31、北海高)が、相手打線に的を絞らせず散発3安打の完封勝利。23日のウイン北広島と、2次予選最後の椅子を懸けた決定戦に駒を進めた。関係者によると、室蘭シャークスが1次予選で敗退するのは1998年以来27年ぶり。
【2000円お得! 道スポの年払いプラン】

太田が大仕事をやってのけた。最後の打者を空振り三振に打ち取ると、思わずほえた。得点圏に走者を進めたのは5度だが、決定打を与えなかった。三振はわずか2つだが、緩いカーブを多投するなど、凡打の山を築いた。剛速球を投げられるわけではないが「組み立てを1巡目、2巡目、3巡目と変えられたので、そこはうまくはまってくれた。投げていてそんなに苦になるパッターも、きょうはいないイメージだった」と頭脳的な投球でジャイアントキリングを成し遂げた。社新吾監督も「太田に尽きます。それ以外に言いようがない」と絶賛した。
15日の1次予選では六回途中8失点降板
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
雪辱のマウンドだった。15日の1次予選初戦のウイン北広島戦では、先発して六回途中8失点で降板。結果は10-11の惜敗。太田に負けはつかなかったが「コンディションを整えきれなかった。この5日間ぐらいで急ピッチで体調を整えて、ある程度去年ぐらい投げられる状態まで近づけた。あとは試合に入ってみて、アドレナリンというか、良い緊張感で力を発揮できるかなと、僕は自信を持っていた。そんなに点を取られるイメージは最初からなかった」と胸を張った。
昨年はJR北海道クと北ガス相手に2日連続9回完投
昨年、8年ぶりに2次予選に進出。3戦全敗だったものの、太田はJR北海道クラブと北海道ガス戦で2日連続の9回完投。2試合とも1点差の接戦だった。企業チーム相手に好投したことが、自信になっている。
残り一つの椅子を懸けた相手は、初戦で敗れたウイン北広島。さらに7月12日の全日本クラブ選手権北海道地区予選準決勝の相手でもある。「1次予選の件もあるので、ちょっと仕返ししたい気持ちはある。行けと言われれば行けます。元々そんなに疲れる感じでもないので、何球でも放れます」。タフネス右腕が、スクランブル態勢で出番を待つ。
