アマ野球
2024/03/25 18:10

社会人野球・トッキュウブルーローズが本格始動 元中日・遠田監督「どうせなら日本一」

公式戦デビューへ始動したトッキュウブルーローズ

 23年春に発足した、岩見沢の社会人野球チーム・トッキュウブルーローズが25日、5月の公式戦デビューへ向け、本格的に始動した。指揮官は元中日の遠田誠治監督(59)。選手は大卒、高卒を中心に21人。4月13日に北海学園大と初の対外試合を行う。

4月13日に北海学園大と対外試合

 昨年11月に同社敷地内に完成した、21メートル×41メートルの室内練習場に、青を基調とした真新しいユニホームに身を包んだ選手全員が初めてそろった。指揮官の背番号は、恩師の故・星野仙一氏と同じ「77」。人数、実力とも予想以上の選手が集まり「最初自分のイメージの中では3年ぐらいかけてと思っていたが、選手には『今年からもう勝負かけるよ』と言った」と、目標を上方修正した。「どうせなら日本一。やるからにはクラブ選手権で優勝して日本選手権へ。足を絡めながら打てるチームが目指すスタイル。どちらかと言うと攻撃的なチーム」。取られても取り返す、アグレッシブな野球を目指す。

監督には元中日の遠田誠治監督が就任

 

道内社会人野球では数少ない自前の室内練習場

 

母体は岩見沢で運輸業など展開するトッキュウ

 チームの母体は岩見沢市で、運輸業など幅広い事業を展開するトッキュウ。元々は業界の2024年問題に向けて、人員確保の方策のひとつとして立ち上がった。監督はもちろん、選手21人中13人が同社及びグループ企業に勤務する。チームの部長で工藤真也代表取締役社長(49)は「今、われわれの業界は本当に人手不足。苦戦していた人材確保が、13人も入ってくれて非常にうれしく思う。地域のスポンサー企業にも3名入社させていただくことができた。地域にも貢献できて、地域の方と一緒に応援してもらえるチームとして、予定通り1年目からスタートできたのは本当によかった」。自前の室内練習場や打撃マシンなど、初期設備投資は約1億円。「やるからには、僕は徹底的にやる。中途半端じゃだめ」。練習の本拠地となる栗沢球場も本社から目と鼻の先。道内のチームでも抜群の練習環境が整った。

初代主将は札幌出身の辻健志内野手(メンバー表あり)

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