【一問一答】北山亘基 野手陣の援護に感謝 ファイナル突破を信じて「もう一回、しっかり準備しないと」
7回106球を投げ抜いた北山=撮影・松本奈央
■2025 パーソル クライマックスシリーズ パ ファイナルS第4戦 日本ハム9-3ソフトバンク(10月18日、みずほペイペイドーム)
日本ハムの北山亘基投手(26)が大量援護に支えられて7回106球を投げ抜いた。一回に与えた先制点を反省しながら、逆転してくれた野手陣に感謝。チームが勝ち続けることを信じ、次回登板に備える。登板後の一問一答は以下の通り。
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―負けられない試合だった。心境は
「結果的に7回を投げ終えることができましたけど、序盤に先制点を与えて。そこから野手陣の援護点(に助けられた)。逆転してもらって追加点をたくさん取ってもらい、安心してイニングを重ねることができたので、本当に野手に感謝の一言かなと思います」
―我慢強く投げた印象
「前回(CSファーストステージ)のオリックス戦もそうなんですけど、ちょっと自分の中で力みが出てしまうというか。気持ちが入る分、力みが出てバッターに痛打を浴びる機会が、シーズン中より多くなってしまっているなと。きょう、試合の中で気づきがあって、修正した中で少しテンポがつかめたので、そこは良かったかなと思います。ただ、きょうに関しては追加点、援護点がたくさんあったおかげなので、本当に感謝です」
粘投を見せた北山=撮影・岩崎勝
―昨年は回ってこなかったファイナルの先発
「シーズン中もホークスさんとは、しびれる試合でたくさん投げさせてもらいましたし、そこでの緊張感と大差はないですけど、こういうしびれる中で投げさせてもらえてありがたいです。こういう試合でこそ、気づくこと、成長できる部分もたくさんあると思う。きょうはチームが勝ったので、何より。まだこれから(戦いは)続いていくと思うので、次に向けてもう一回、しっかり準備しないといけない。勝ったことはうれしいですけど、切り替えて次に向けてやっていきたいです」
―相手はテンポ良く投げさせないように打席で工夫してきたが
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「そこも多少、ありましたけど、自分の中でしっかり間合いをつくって投げられたので、良かったです。途中、全部セットに変えて投げて、まとまりも出て、より安定したのかなと思います。次はもう一回、ノーワインドアップでも同じような感じで、同じリズムで投げられるようにできたら」
―レイエスの打撃はどう見たか
「このCSが始まってからずっと調子がいいですし、何かしてくれるんじゃないかという期待感が常にベンチから見ていてあります。レイエスに限らず、野手陣みんな、そう。こっちがなんとか最少失点で粘れば、という気持ちにさせてくれる。そのおかげでなんとか試合をつくれたので、良かったかなと思います」
―CSは初勝利。レギュラーシーズンとは違った喜びも
「負けてしまえばおしまいだったので、しびれる試合だったなと思います。きょう勝って決まったわけではないので、うれしい反面、そこまで油断はできない。良かったという気持ちは、まだまだ足りないかなと。残り2つ、しっかり頑張っていきたい」
勝利のハイタッチをする北山(左)と新庄監督
―序盤、ストレートが狙われていた。直球の質はどうだったか
「前回もそうですし、今回も特にそうなんですけど。腕の振り通りのボールが行ってしまっていた。同じ150キロちょっとの球でも、イメージ通りの球筋と球威になっていたので。そこのギャップをもう一回、つくらないといけないなと感じて、途中からちょっとずつ修正できて。ファウルチップも増えてきて、そのおかげでだいぶ安定したと思います」
―中5日の調整。変えたことは
「前回は前回で別な課題はありました。変化球の細かい精度や、投げどころの話もそうです。そういうところは修正しましたけど、特にめちゃくちゃ悪いという感じではなく、紙一重の調整の違いかなと。体も比較的いい感じで入れたので、力感とのギャップだったり、ちょっとしたことで内容は変わってくると思う。きょう気づいたことはかなり、今後に役立つと思うので、生かしていきたいです」