斎藤友貴哉 エース伊藤も感服するその姿勢 トレーニング時につぶやいている言葉とは
19日の試合前練習中に笑顔を見せる斎藤
いかなる日も欠かさないリカバリー
日本ハムの斎藤友貴哉投手(30)が、クライマックスシリーズ(CS)で守護神として存在感を発揮した。オリックスとのファーストステージでは2試合連続セーブを挙げるなど圧巻投球を披露。ソフトバンクとのファイナルステージでも、2試合に登板して無失点に抑えた。
最速161キロを誇る剛腕は、天真爛漫(らんまん)なキャラクターで知られる一方、真摯に野球と向き合っている。
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ヒーローとなった12日のCSファーストステージ2戦目(エスコン)の試合後。勝利の興奮冷めやらぬ中、球場でトレーニング、リカバリーをしっかりこなし、合宿所に着いたのは午後9時近くだったという。
12日のCSファーストステージ対オリックス、ヒーローインタビューで拳を上げる斎藤(右)と笑顔を見せるレイエス
エースが証言する不断の努力
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22年オフに阪神からトレードで加入。翌23年の春季キャンプ初日に行われた紅白戦(名護)で、右膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負った。およそ1年間の過酷なリハビリを経てカムバック。今季はキャリアハイの47試合に登板し、防御率1.35と飛躍の年となった。
試合前練習では、中継ぎ陣で一番早くグラウンドに姿を現すことが多い。いつものルーティンをこなし、万全の準備を整える。その姿勢はエースの伊藤大海投手(28)も尊敬している。「念入りですよね。細かいんですよ。せかせかしているように見えて、ちゃんと自分のやることをこなしていますね」
23年11月の秋季キャンプ(国頭)でリハビリに励む斎藤
目指すは世界一のピッチャー
伊藤はこう続ける。「本当に真っすぐなんですよ。世界一のピッチャーになるっていう。チューブ(トレーニング)しながら〝世界一、世界一〟ってやっているんですよ(笑)」
ピュアな心の持ち主は、さらなる高みを目指し、ひたすら真っすぐに突き進んでいる。
17日の試合前練習でチューブトレーニングする斎藤