高校野球
2025/10/14 19:30 NEW

初陣・紋別が六回コールドで初8強 昨年ドラフトで注目された池田悠真の母校【秋季全道大会】

三回無死一塁、右前打を放つ紋別の東海林主将(右)=撮影・東倫太朗

■秋季全道高校野球第3日(10月14日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
▽2回戦 釧路湖陵1-11紋別

※六回コールドゲーム

 

神奈川4強の経験ある指揮官招へい

 創部19年目で秋は初出場の紋別が、2桁安打の猛攻で釧路湖陵を六回コールドで撃破。初陣で8強入りを果たした。2021年4月、神奈川で2度の4強に導いた経験がある加賀谷実監督(64)を招へい。さらに22年からは甲子園優勝経験のある強豪・横浜を夏合宿に招くなど、街ぐるみの強化が実を結んだ。

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夏の経験から弱者の野球身についた

 屈辱のノーノー負けからの下克上だ。先制を許した一回、逆転につながる4連打の口火を切った紋別の東海林十夢主将(2年)は「一個一個ちゃんとやろうって話してたので、あまり緊張はなくて、自分たちのやることを徹底しようとやってきました」と、静かに喜びをかみしめた。加賀谷監督は就任後、初めての全道勝利。「夏(北大会の敗戦は)ノーヒットで来て、そこの部分はリベンジできて良かった。自分たちの野球、弱者の野球を常に心がけてやって、それがやっと身についてきた」と目を細めた。

選手たちと確認し合ってから実践

 選手は皆、バットを短く持ってコンパクトなスイングを心がける。北見支部では3試合で32安打、29得点と強打を武器に勝ち上がってきた。加賀谷監督は「最初のうちは自分の打ちやすい(フォーム)とかあったけど、本当に上を狙うってなった時に、130キロ、140キロってボールが来た時に『君たちどうなの』って。今の君たちだったらやっぱり短く持つべきだよねって確認して、その中でやった答えですね。神奈川の時はノーストライク、ワンストライクは長く持ちたい子は持たして、追い込まれたら指1本(分を短く)っていう形でやってましたね。でも、そこまで器用じゃないので、指1本(分を短く)持って、内側からっていうことをやらせてます」。

オホーツク選抜のメンバーが集結

 野球部員17人は全員、紋別市外から進学した。北見市出身の東海林主将は「加賀谷監督が神奈川から来てらっしゃるってことで、中学の選抜チームで一緒にプレーした人たちと」と進学を決めた。中学時代、オホーツク選抜でプレーした10人で「紋別でみんなで強くしよう」と親元を離れ、寮で24時間常に一緒に生活する。「ずっと一緒にいる分、仲も深まりますし、一人じゃない。外で素振りしたりだとか、切磋琢磨し合えている」と胸を張った。

16年には元日本ハム・浅沼さんも

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