【プレーバック】秋季全道高校野球2回戦 釧路湖陵1-11紋別(10月14日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)

紋別が秋季全道初勝利
秋季全道初出場の紋別が、大勝で8強入りを決めた。
一回、失策が絡み釧路湖陵に先制を許した紋別だったが、すぐさま反撃を開始する。直後の攻撃で1死から一、三塁の好機をつくると、4番・山口大和内野手(2年)が右翼への適時二塁打を放ち、すぐさま追いついた。その後も連打でこの回3得点。二回にも打者11人の猛攻で5点を追加し、一気に試合の主導権を握った。
投げても先発の菊地爽介投手(2年)が安定の投球を見せる。二回以降は右横手投げからテンポ良く、白球を投じていった。凡打の山を築き、五回まで釧路湖陵打線を無安打に封じた。六回2死から唯一の安打を許したものの、危なげなく後続を断った。
そして、9点リードで迎えた六回。2死から9番・竹原旺助内野手(1年)が四球で出塁すると、続く1番・尾上丈太朗外野手(2年)が中前に鋭い打球をはじき返し、コールド勝利を決めた。
釧路湖陵は3番手でマウンドに上がった熊谷真内野手(1年)が3回⅓で1失点と好投したが、3投手で9四死球を与えるなど制球に苦しみ、大崩れしてしまった。
■2021年に就任し、秋の初勝利を挙げた紋別の加賀谷実監督(64)
「夏に6人が経験しているんで、こんないい場所(全道)ないだろうっていうことで、秋、絶対ここに戻って来ようっていうことでやりました。夏(北大会で)ノーヒットで来て、そこの部分はリベンジできて良かったです」
■同点適時打を放った紋別の4番・山口大和内野手(2年)
「あまり難しいことを考えることなく、自分が行けると思った球を積極的に振りに行こうと考えていたので、迷うことなく振りに行けた。それがすごく良かったなと思います」
■コールド負けを喫した釧路湖陵の大川健太監督(35)
「完敗ですね。ピッチャーの差だと思います。やっぱり(ストライク)ゾーンで勝負できる力がまだまだ足りない。ストライクゾーンの中できちっと打ち取れるボールがないと、こういう結果になるかなという気がしました」