高校野球
2025/10/14 12:10 NEW

【プレーバック】秋季全道高校野球2回戦 函館大有斗2-6駒大苫小牧(10月14日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)

2年連続の8強入りを果たした駒大苫小牧=撮影・西川薫

 

快勝で駒苫が2年連続ベスト8

 今夏の南北海道大会4強の駒大苫小牧と8強の函館大有斗の一戦は、終盤に突き放した駒大苫小牧が2年連続の8強入り果たした。

 函館大有斗は1年生エースの関谷一秀投手、駒大苫小牧は、この秋背番号1をゲットした村田煌翔投手(2年)の投げ合いで始まった。

 先手を奪ったのは駒大苫小牧。三回、先頭打者が死球で出塁すると、連続犠打で2死三塁。ここで3番・川口奨真遊撃手(2年)が三遊間深くへ適時内野安打。主導権を握った。

 駒大苫小牧は五回にも、先頭の7番・浅野蓮中堅手(2年)が右前打で出塁。四球と犠打で1死二、三塁と再び好機をつくると、続く1番・坂本唯斗二塁手(2年)の内野ゴロの間に三走が生還を果たし、リードを2点に広げた。

 二回から五回まで3人ずつに抑えられていた函館大有斗は六回、二つの四球などで2死一、二塁と好機をつくったが、続く4番・日角楓雅捕手(1年)が、代わった駒大苫小牧の2番手・外村和夢投手(2年)の前に捕邪飛に倒れ、得点にはつながらなかった。

 試合が大きく動きだしたのは七回。駒大苫小牧は、3四死球でつくった1死満塁の好機に、1番・坂本が中堅手の右へ落ちる、走者一掃の3点三塁打。一気に突き放した。

 なんとしても追いつきたい函館大有斗は八回、2死から振り逃げと四球に暴投で一、三塁。ここで3番・村川桜太朗右翼手(2年)が右前適時打。ようやく1点を返すと、続く4番・日角も中前に適時打を放って追加点を挙げたが、反撃はここまで。駒大苫小牧は八回にも追加点を挙げ、6-2で勝利した。


■2年連続8強入りを決めた駒大苫小牧の佐々木孝介監督(38)
「相手ピッチャーがすごく丁寧に投げていたので、きれいな1点の取り方じゃなくて、どんな形でも1点を取るという形で前半を終えた感じでした。(先発の)村田がよく投げてくれた」

■敗れた函館大有斗の片口伸之監督(45)
「肝心な所で詰められない。点数を取れるチャンスを生かせなかった。(六回に)バントの失敗が二つあったし、走塁ミスもあった。ちょっとの違い。良い勉強にはなりましたけど、これを生かさないとダメ」

■先発して6回0/3で4失点降板の函館大有斗のエース・関谷一秀投手(1年)
「点数を取られた回は、全部死球や四球から。七回も自分でピンチをつくって、ほかの投手に回してしまった。エースを任されている上で、良い結果を残せなかった。冬は一日一日を大事にして、きょうみたいな弱い自分を叩き潰して、春と夏はどこが来ても、冷静にプレーできるように自分を追い込んでいきたい」

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